スポーツ方法実習(体操)Ⅰ
担当者釘宮 宗大教員紹介
単位・開講先選択  1単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングESS-211

授業の概要(ねらい)

 器械という物理的条件の中で非日常的な身体操作を行う楽しさを味わうことおよび主体的に学ぶことのできる人材の育成。
 中・高等学校の学習指導要領に示されている、初級程度の技から中級程度の技を体系的に習得するとともに、その技術や構造、指導法や幇助について積極的に学習する。また、ICTを活用しながらディスカッション形式の授業を取り入れ、基礎的な理論と実践力を身に着ける。
 実習項目は、マット運動・鉄棒運動・跳び箱運動である。

授業の到達目標

 マット運動:伸膝前転・頭跳ね起き・倒立ができる
 とび箱運動:大屈身とびができる
 鉄棒運動:踏み込み膝掛け上がり・後方支持回転・前方支持回転ができる

成績評価の方法および基準

 ①各種目の基本技能の習得レベルの点数化:60%
 ②各種目の初歩的な幇助の習得レベルの点数化およびワークシート:10%
 ③授業態度:相互指導、相互協力、積極的な取り組み姿勢等:30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『中学校学習指導要領解説保健体育編』文部科学省
教科書『高等学校学習指導要領解説保健体育編・体育編』文部科学省
教科書『器械運動の授業づくり』高橋 健夫, 長野 淳次郎他大修館書店
参考文献体操競技の教本佐久間祐司、明名亜希子、釘宮宗大他日本体操協会コーチ育成員会
参考文献器械運動指導の手引 学校体育実技指導資料 文部科学省
参考文献できたよ、跳び箱・マット行本浩人ベースボールマガジン社
参考文献できたよ、鉄棒、平均台行本浩人・赤羽綾子ベースボールマガジン社

準備学修の内容

普段からの体作りと柔軟体操
中・高等学校の学習指導要領について器械運動の各学年における1技能2態度3知識、思考・判断について内容を把握し理解しておくこと。
授業で習った技において2人組以上で復習練習すること。

その他履修上の注意事項

原則として、スポーツ方法実習(体操)Ⅱは、スポーツ方法実習(体操)Ⅰを履修した者のみ履修可とする。
適切でない態度で取り組むと危険な種目のため、協力して真剣に取り組むこと。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション:授業内容と授業形態の説明 器械運動の特性について
第2回 マット運動1
  マット遊びおよび体つくり
  接転系技の習得(前転・開脚前転・後転・開脚後転)
 鉄棒運動1
  鉄棒遊びフトン干し、逆上がり、後方支持回転、前方支持回転導入
第3回 マット運動2
  体の前屈によって回転を得る系 統技の段階指導および実践(伸膝前転)
 鉄棒運動2
  前方支持回転・後方支持回転(幇助や道具の使用法)
第4回 マット運動3
  伸膝後転・伸膝前転および倒立への導入
 鉄棒運動3
  前方支持回転・後方支持回転(コツと体の動かし方)
第5回 マット運動4
  伸膝前転および倒立・倒立前転(倒立に慣れる)
 鉄棒運動4
  前方支持回転・後方支持回転(技の習得)
第6回 課題テスト①
  マット運動 伸膝前転
  鉄棒運動 前方支持回転・後方支持回転
第7回 跳び箱運動1・マット運動5
  切り返し系技の導入(とび箱遊びととび箱特有のウォーミングアップ)・倒立技(正しい倒立の姿勢)
 鉄棒運動5
  膝掛け振り(スイングの方法)
第8回 跳び箱運動2・マット運動6
  開脚とびおよび抱え込みとび(踏切版の使い方と手のつき方)・倒立技(コツと動かし方)
 鉄棒運動6
  膝掛けあがり(手首の返し方)
第9回 跳び箱運動3・マット運動7
  抱え込みとび・屈身とび(体の動かし方と幇助の方法)
 鉄棒運動7
  踏み込みからの膝掛けあがり(スイングの方法とその注意点)
第10回 課題テスト②
  マット運動 倒立保持
  鉄棒運動 踏み込みからの膝掛けあがり
第11回 マット運動8
  倒立回転技の導入(側転・三点倒立・頭はねおき)
 跳び箱運動4
  抱え込みとび・屈身とび(課題に向けた段階練習)
第12回 マット運動9
  側方回転技・前方回転技(頭はねおきの動かし方・側方倒立回転の導入)
 跳び箱運動5
  屈身とび(課題練習、横向きから縦向きへの切り替え)
第13回 マット運動10
  頭はねおき段階練習(幇助の仕方とは寝起きのコツ)
 跳び箱運動6
  大屈身とび(課題練習)
第14回 ICTを活用したグループワーク
課題技を局面構造に分け分析。Ipadを使用しながら自己観察と他者観察を行いながらディスカッションをする。
第15回 課題テスト③
  マット運動 頭はねおき
  跳び箱 屈身とび
 講義のまとめ