担当者 | 岡本 勉教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | ECP-102 |
春学期の日本経済入門Ⅰで、日本経済の基礎を学んできました。
引き続き、経済学部の学生として知っておくべきことを学んでいきます。
経済学部の学生ですーーと、胸を張って言えるようになりましょう。
秋学期は、春に比べ、少し難しい内容に踏み込みます。
しっかりついてきてください。
日本経済は1985年のプラザ合意で、大きく変貌しました。
プラザ合意からバブル、バブル崩壊、失われた20年とつながります。
失われた20年といわれる不況に苦しむ日本経済を、とにもかくにも、回復させたのがアベノミクスです。
アベノミクスは、支持する声と批判する声の両方がありますが、これによって日本経済が立ち直ったことは事実です。
1985年以降、激動の時代に入った日本経済の動きをしっかり知ることが目標です。
講義形式ですが、春学期と同じように、講義中に質問をたくさんします。
小テストも何回か考えています。
講義の最終回には講義内試験をします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は定めません。 しかし、新聞、テレビ、あるいはネットでもかまいませんが、 日々のニュースを、しっかりウオッチしてください。 | ||
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参考文献 | |||
参考文献 |
重要ーー講義内容は、日本経済の変化によって、大きく変わることがあります。
以下の授業内容は、あくまで、ひとつの目安としてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義内容は、日本経済の変化によって、大きく変わることがあります。 以下の内容は、あくまで、ひとつの目安としてください。 第1回は、ガイダンスです。 春学期の試験の講評をし、春学期の内容をざっと復習する。 |
第2回 | GDPとその内容 春学期の冒頭で、GDPを学んだ。秋学期は、GDPの中身について学ぶ。 GDPの中身、GDPの内容とは、いったい、どういうものだろうか。 私たち消費者や企業の経済活動は、GDPにどう反映されるのだろうか。 |
第3回 | GDPと経済成長 10-12月期の日本経済の成長率は1・5%などと、ニュースで定期的に報じられる。 しかし、成長率って、何だろう。 日本経済の成長率は、どうやって計算するのだろう。 実際に、GDPの成長率を計算してみよう。 |
第4回 | 円高、円安 1ドル=100円と1ドル=120円は、どちらが円高なんだろう。 日本から海外への輸出は、円高だと、有利になるのか、不利になるのか、どっちだろう。 円高、円安の基礎を学ぶ。 |
第5回 | 外国為替市場 外国為替市場は、なんと読みますか? 外国為替市場を略していうと、外為市場というのだが、これは、いった、何と読みますか? では、外為市場って、そもそも、どこにあるのか知ってるかな? |
第6回 | 日銀と各国の中央銀行、公定歩合 どの国も、中央銀行を設置している。日本の中央銀行は、日銀だ。 アメリカやイギリス、中国の中央銀行は何と呼ぶのだろうか。 公定歩合って、何のことだろう。 |
第7回 | 財政と金融 政府の経済政策は、財政政策と金融政策のふたつに分かれる。 財政政策を担当するのが財務省だ。 金融政策は、日銀が担当する。 財務省は、財政政策をどうやって動かすのだろう。 日銀の金融政策は、どういうものだろう。 |
第8回 | 株式市場 株式市場と外国為替市場は、それぞれ、違う市場だ。 株式市場は、どこにあるのだろうか。 そして、株式市場では、日々、何が行われているのだろうか。 |
第9回 | ひとまずのまとめ 前回まででの講義で、円高・円安、外為市場、株式市場、財政政策と金融政策 について、学んできた。 いずれも大変重要な分野で、それぞれが独立したひとつの講義になるぐらいの内容がある。 それを駆け足で見てきたので、ここで、ひとまず、復習を兼ねて整理する。 |
第10回 | 日本経済の最強の時代とプラザ合意 前回までの講義で学んだ知識をベースにして、いよいよ、 1985年のプラザ合意で始まった日本経済の大変化を学んでいく。 1985年の日本経済は、世界最強と評価されるような強力な状態で、 アメリカを激しく追い上げていた。日本は巨額の貿易黒字を出し、 アメリカとの間で、日米貿易摩擦を引き起こしていた。 日本が出す巨額の貿易黒字に欧米から批判が高まり、欧米は円安が日本の黒字の原因だと指摘した。 85年9月、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランスの5か国(G5)は、 ニューヨークのプラザホテルに集まり、円安を円高に転換することで合意した。 ここで、日本経済は大きな転機を迎える。 |
第11回 | 猛烈な円高とバブル プラザ合意によって、外国為替相場は、一転、猛烈な円高に変わった。 円高になると、輸出に急ブレーキがかかり、円高不況が起きた。 プラザ合意によって引き起こされた円高不況を克服するため、 日本政府は、財政、金融とも、景気刺激作を取る。そこに円高メリットが出て、 バブルが始まった。 バブルは1988年、89年のまるまる2年間、続いた。 |
第12回 | バブル崩壊と、失われた200年 そのバブルも1990年に入ると、一気に崩壊する。 1997年11月には、北海道拓殖銀行と山一証券が倒産する。 山一倒産の実際をDVDで見る。 |
第13回 | 失われた20年と政権交代 失われた20年の不況で、自民党政権は支持を失い、 2009年8月の選挙で民主党政権が誕生した。 しかし、 民主党政権は無策にとごまり、GDPは、中国に抜かれ3位に落ちた。 |
第14回 | 再び自民党政権 国民は民主党に失望し、2012年12月の総選挙で自民党が政権に返り咲く。 安倍首相が登場し、アベノミクスを打ち出した。 アベノミクスによって、株価は急騰し、円高が円安に変わった。 |
第15回 | 最終回(まとめ) 講義内試験をします。これを、期末テストとします。 |