演習Ⅰ
担当者
単位・開講先必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 本ゼミは実社会に出ると先ず新入社員に求められる5つのスキル、①積極的行動力、②正しい礼儀作法、③コミュニーケーション力、④ホウレンソウやスピーディな動作、⑤自ら考え発言実行する自主性を多少でも身につけるように、鉄道・バスなど陸上交通に関心がある学生(観光、企業経営に関心があれば交通に限らず)をゼミ生として、研究テーマをグループまたは個人に分かれて調査研究し、発表、論文を書き上げて「報告書」を作成します。その作成過程でグループディスカッションを行い、他人の意見を聞き、研究テーマについて、さらに新たな気づきを得て、もう一工夫して、それを論文に展開する作業をします。このように自ら考え他人の意見を活かして、作られた論文をきちんと説明できることは就活ではまちがいなく役立ちます。本ゼミの中で問題解決法、QC七つ道具、ガントチャート他を使用する機会を設け、卒業後に遭遇する課題解決・突破しなければならない案件のブレークスルー・生き残るためのイノベーションに結びつけてもらいたい。また春期中に1回は企業視察訪問を予定しています。「好きなこと」「興味のあること」であれば、困難な時にあきらめず、逃げずに、続けられると思っています。しかし、そうでない時も使命感・責任感が必要です。私は研究には絶えず新しいことに挑戦する意欲、苦労を楽しみながら創造的な思考を鍛える演習を目指します。春期末の経済学部ゼミ研究報告会にはゼミ内中間発表選考で優秀チーム・個人を参加させ、その成果発表と秋期のテーマ発展の糧を得ることを狙います。

授業の到達目標

 ①自らの興味・関心を明らかにした上で、自主的に研究テーマを設定し、取り組み、対象分野・範囲を絞り込み、研究方法を考え、(ガントチャートを使用した)研究計画スケジュールを立てることできる。
 ②研究計画書が要求する文献調査・現場調査等を学修して、問題に対する解決手法を修得する。
 ③グループでの協働ができ、半年間の研究活動をまとめて発表ができる。

成績評価の方法および基準

 評価はレポート50%、発表30%、質疑応答への参加、主体的なゼミ運営への貢献20%の配分によって総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。各テーマに合った文献紹介や資料を配布する。
参考文献① 『発想法 創造性開発のために』改版川喜田二郎 著中央公論新書
参考文献②『質問力 話し上手はここがちがう』斉藤孝 著筑摩書房
参考文献③『論文の書き方』澤田昭夫 著講談社
参考文献④『「A4一枚」から始める最速の資料作成術 社内プレゼン一発OK!』稲葉崇志 著CCCメディアハウス

準備学修の内容

 通年で取り組む研究テーマに対して受けた意見・アドバイスに対して、積極的に対応し、最終報告書へ反映すること。
 就職活動に備えて時事問題・観光ニュースに興味をもって情報収集し、自分の見解、まとめを言えるように備えておくこと。

その他履修上の注意事項

 「産業企業研究Ⅰ(問題解決法)」を同時に履修することが望ましい。演習系科目のため出席は必須である。
ゼミは自らの研究・調査・まとめを通じて「楽しく学びながら成長する」ために存在するので、先ず早めにかつ慎重に研究テーマ選定することが重要、その上でグループ討議等に積極的に取り組むこと。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション、2人1Gで他己紹介、演習の全体像、ゼミの進め方、学習の仕方、評価の詳細等
第2回 演習参加者による興味対象テーマの発表 
第3回 前回テーマの発表を受けて、研究課題相談
第4回 問題解決法、KJ法の講義
第5回 グループ分け、研究テーマ作り
第6回 研究計画立案(1)
第7回 研究計画立案(2)・情報収集(1)
第8回 課題レポート提出&企業視察(鉄道教習所予定)
第9回 研究計画骨子発表(1)・情報収集(2)
第10回 研究計画骨子発表(2)・情報収集(3)
第11回 仮説・目標・研究方法発表とグループ討論・アドバイス(1)
第12回 仮説・目標・研究方法発表とグループ討論・アドバイス(2)
第13回 研究課題の中間発表(主に情報取集・調査まとめ)と相互評価(1)
第14回 研究課題の中間発表(主に情報取集・調査まとめ)と相互評価(2)経済学部合同研究報告会選考
第15回 経済学部ゼミ研究報告会の参加チームリハーサル
 夏期休業中のグループ役割分担
 ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、選定テーマ・進捗状況によっては変更されることがある。今年度は秋期に学外発表会参加を予定、当該チームはスケジュールを前倒しします。