観光調査法Ⅰ
担当者花井 友美教員紹介, 小笠原 永隆教員紹介, 飯塚  遼教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSTS-101

授業の概要(ねらい)

 「観光」という現象を理解するのに調査は有用な手法である。しかし、適切な方法で実施しないと、誤った結論を導くことがある。本授業では、調査とは何か、調査の意義を説明したうえで、様々な調査技法(質問紙調査、インタビュー調査、観察など)を概観するとともに、特に質問紙調査の特徴と実施方法について説明する。その上で、受講者は、演習形式で仮説検証型調査を前提とした質問紙を作成していく。
※学修効果の促進のため、授業は講義形式と演習形式(グループワーク)をミックスして行う。

授業の到達目標

質問紙調査の特徴を理解する。
 ・質問紙調査が有効な場面を説明できる。
 ・質問紙調査の実施手順を説明できる。
仮説検証型調査を前提とした質問紙を作成できる。
 ・仮説を立てることができる(調査テーマは事前提示)。
 ・仮説を検証するために必要な質問項目を作ることができる。
 ・一般的な質問紙の構成を理解し、WordまたはExcelを使って質問紙を作成できる。

成績評価の方法および基準

授業内の演習課題(ワークシート、レポート、質問紙) 60%
授業内の総合試験 40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献(2017)『入門・社会調査法〔第3版〕: 2ステップで基礎から学ぶ』轟亮・杉野勇法律文化社
参考文献(2009)『社会調査法の基礎』小田利勝プレアデス出版
参考文献(2014)『観光分析計量的アプローチと応用』張 長平古今書院

準備学修の内容

授業後には、授業内容や授業中に指示された事項について復習すること。
演習の前には準備課題(例:質問紙調査のテーマに関する情報収集、質問項目案の作成)を提示するので、事前に準備課題を行うこと。

その他履修上の注意事項

学修効果の促進のため、授業は講義形式と演習形式をミックスして行う。講義時と演習時で教室が異なるので注意すること。
演習はグループワークで行う。第3回目の講義時にグループ分けの発表を行う。
講義時の私語及び雑談は厳禁。
演習時は活発な議論及びグループワークへの積極的な参加を期待する。
受講者の内容理解度などにより、授業の進捗具合は変更の可能性がある。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション/調査とは【講義形式】
第2回様々な調査法の特徴【講義形式】
第3回調査テーマの発表と説明/クラス分け発表【講義形式】
第4回インタビュー演習(1)~アポイントから実施までの手順のシミュレーション【演習形式】
第5回インタビュー演習(2)~半構造化インタビューの体験【演習形式】
第6回仮説検証型調査とは【講義形式】
第7回仮説の設定(1)~アイデア出し【演習形式】
第8回仮説の設定(2)~アイデアの文章化【演習形式】
第9回質問紙の構成と調査倫理【講義形式】
第10回質問項目の作成の仕方(1)~ワーディングの注意【講義形式】
第11回質問項目の作成の仕方(2)~変数と回答形式の種類【講義形式】
第12回質問項目の作成(1)~質問項目案の作成【演習形式】
第13回質問項目の作成(2)~質問項目案の確認【演習形式】
第14回調査対象の抽出と調査票の配布・回収方法【講義形式】
第15回総合試験と振り返り