授業の概要（ねらい）

　「論理的思考」というと、一見、難解そうで、とっつきにくい印象を与えます。しかし、要は理詰めでものを捉えたり考えたりするということ、それを分かりやすく筋道を立てて文章や口頭で表現するということです。
　そうした力を蓄えてもらう1つの手段として、受講生に関心のある社会・政治・経済・国際の事象を取り上げて、それに関する新聞記事などを読んでもらい、事柄の要点や問題点を的確につかんだうえで簡潔に言い表してもらいます。
　物事を正確に、合理的に捉えたうえで、自分なりの考え方をまとめる習慣や力をつけてもらうのが狙いで、受講生には、質疑応答の形で意見の表明も頻繁に求めます。授業の一部は日本語の語彙を増やす時間にも充てます。
　短く平易な英文を的確な日本語に置き換える授業を隔週一回、行うクラスも１つ設けます。英語は非常に論理的な言語なので、英文を読みこなすうちに徐々に論理性が養われていき、邦訳する作業を通じて日本語の表現力もついてきます。

授業の到達目標

　理にかなった捉え方ができるようになること、ポイントを的確につかめるようになること、そして、それらについて筋の通った表現ができるようになることに主眼を置きます。

成績評価の方法および基準

　提出を求めるレポート課題や授業内の小論テストの出来栄えなどを評価し、それらを総合的に判断して成績を決定します。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　レポート課題の提出や英文の下調べなど準備学修も求められます。授業内で行う小論テストでは、十分に復習したうえで臨む必要があることは言うまでもありません。

その他履修上の注意事項

　時事的な事象について詳しく説明したうえで、受講生との間で質疑応答を行います。積極的に参加して意見を述べる姿勢が求められます。国語と英語の辞書、あるいは電子辞書が必携です。専用のノートも1冊用意してください。

授業内容