古文書学Ⅱ
担当者山本 英貴教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングJPH-204

授業の概要(ねらい)

 本授業は、江戸時代の「くずし字」で書かれた古文書を読めるようになるための基礎トレーニングを行うことを目的とする。史料について、まずは古文書学Ⅰからの継続で江戸時代初期のキリシタン関係文書、なかでも島原の乱に関わる古文書を取り上げる。その後は現在の八王子市域に残される古文書を中心に、土地の売買証文など読み易い古文書から開始して、最終的には八王子千人同心の書状などを取り上げる。さらに、各史料が当時どのような意図をもって作成されたのか、史料が有する機能や様式、作成時の歴史的背景などについても解説する。

授業の到達目標

 江戸時代の古文書で頻出する語句や言い回し、文書の形式に慣れる。
 史料に返り点を付けられるようになる。

成績評価の方法および基準

 中間テスト(50%)
 期末テスト(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『新編 古文書解読字典』(1993年)根岸茂夫・佐藤孝之・安池尋幸編柏書房
参考文献

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

 古文書学Ⅱのみの履修も可能であるが、古文書学Ⅰを履修しておくことが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回 本授業の説明
第2回 キリシタン関係の古文書を読む(毛利家文書)
第3回 島原の乱の古文書を読む(島津家文書)
第4回 島原の乱の古文書を読む(島津家文書・中川家文書)
第5回 奉公人請状を読む
第6回 屋敷売買証文を読む
第7回 老中の日記を読む(酒井家文書)
第8回 中間テストとまとめ
第9回 大名家の古文書を読む(津軽家文書)
第10回 裁許裏書絵図を読む
第11回 起請文を読む
第12回 付箋を読む
第13回 遊女屋の広告文を読む
第14回 八王子千人同心の古文書を読む
第15回 テストとまとめ