ヨーロッパ近現代史
担当者能勢 和宏教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングEUS-201

授業の概要(ねらい)

留学を行う前に何を準備しておけばいいでしょうか?もちろん語学力は大切ですが、留学先の文化と歴史を知っておくことも非常に重要です。ヨーロッパ各地にある様々な史跡を実際に自分の足で訪れ、自分の目で見る経験は、留学をより実りあるものにしてくれると確信しています。
そのようなヨーロッパへの留学を前提として、本授業ではフランス・ドイツ・スペインの3か国の歴史を学びます。特にこれらの3つの国が異なる歴史を歩み、現在に至っていることを学びます。補助的に映画を用いて、現在のフランス・ドイツ・スペインの状況についても理解を深めていきます。

授業の到達目標

フランス・ドイツ・スペインの国家形成過程を知る。
現在の国際社会のあり方を歴史的視座から捉えることができる。
留学先の歴史・文化を自発的に学ぶ姿勢を身につける。

成績評価の方法および基準

小テスト:30%
期末試験:70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献教養としてのフランス史の読み方福井憲彦PHP研究所
参考文献ドイツの歴史を知るための50章森井裕一(編著)明石書店
参考文献スペインの歴史を知るための50章立石博高・内村俊太(編著)明石書店

準備学修の内容

これまでヨーロッパの歴史に全く触れてこなかったという受講者は、事前に高校世界史教科書の該当部分に目を通しておいて下さい。
外国語学科の学生にとっては、歴史を学ぶ機会はそこまで多くないと思われるので、予習よりも復習を重視して下さい。

その他履修上の注意事項

受講に当たって事前知識は必要としていませんが、わからない箇所があれば積極的に質問を行って下さい。
授業中の質問にためらいがあるようであれば、授業終了後、あるいはオフィスアワーに遠慮なく教員に尋ねてください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
授業の概観、成績評価方法の説明
フランス・ドイツ・スペインの基本情報の比較
第2回ヨーロッパは一つのまとまりか?
EUによって一体化するヨーロッパの現状
第3回フランス革命の意味
フランス王国からフランス共和国へ
第4回「一にして不可分な共和国」
ライシテの確立
第5回「ベル・エポック」
なぜパリは「花の都」たりえたか?
第6回フランスに関する映画鑑賞と小テスト
第7回ドイツ帝国の形成
プロイセンの台頭とドイツの「統一」
第8回ナチス・ドイツ
ナチの台頭と今日のドイツにおけるナチの記憶
第9回ドイツの分裂
東西への分裂と再統一
第10回ドイツに関する映画鑑賞と小テスト
第11回スペイン王国の栄光と衰退
大航海時代から米西戦争まで
第12回スペイン内戦とフランコ政権
独裁国家スペインの歴史
第13回スペインのヨーロッパへの復帰
フランコ独裁の終焉とカタルーニャ・バスクにおける独立運動の高まり
第14回スペインに関する映画鑑賞と小テスト
第15回まとめと試験