担当者 | 宮川 宗之教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [スポーツ医療学科] | |
科目ナンバリング | SOP-201 |
産業労働心理学という用語はあまり一般的なものではない。ここでは産業・組織心理学を中心に、職場における不安全行動やメンタルヘルスなど労働に関わる心理学的テーマを加えたものとして用いている。産業組織心理学は、労働者をいかに効率的に働かせるかといった経営管理的視点での作業研究からスタートし、職業適正・キャリアカウンセリング、人間工学などを含めて発展してきたが、労働者の立場にたって、安全に健康に人間らしく働く人生を送るためにはどうすれば良いかを考える上でも、産業組織心理学の研究成果を理解することは重要である。本講義では産業組織心理学の基本事項をテキストに準拠して解説する。衛生管理者免許取得に必要な授業であることから、職場における事故防止・不安全行動や加重労働とメンタルヘルス、ストレスチェック制度など労働安全衛生上で重要なトピックスも取り上げる。
注)この科目は、労働安全衛生法で定められている国の資格「第一種衛生管理者」免許の取得に必要な科目の一つであり、快適で安全な職場環境の形成、加重労働・ストレス対策といった問題への対応の基礎となるものである。常時50人以上を雇用する事業場では、免許を受けている等、資格を有するもの(常勤者)から「衛生管理者」を選任し、職員の衛生管理に関わる業務を担当させる必要がある。健康スポーツコースでは要件となる9科目(生理学Ⅰ、生理学Ⅱ、救急処置法、衛生学・公衆衛生学、精神医学、産業労働心理学、環境衛生工学、労働関係法令Ⅰ、労働関係法令Ⅱ)を履修すると、試験免除で免許取得が可能。学生便覧参照。
・産業労働心理学ではどのような研究が行なわれてきたのか理解する。
・各トピックに関する研究の概要や基本用語の意味を他者に説明できる。
・加重労働規制やストレスチェックなど、労働者の健康と安全の確保のための制度・仕組みについて他者に説明できる。
評価は原則100%期末試験で行なう。授業で紹介した理論がとのようなものか研究者がとのように考えたのかといったことに加えて、労働者の健康確保のための制度・仕組みについての知識と理解を問う。不適切な授業態度(私語など他の学生の学習の妨げとなるような問題行動)があった場合は、確認・記録して評価時に10点の減点とする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『産業・組織心理学』2006 | 山口裕幸他 | 有斐閣アルマ |
参考文献 | 『心理テストはウソでした。』2005 | 村上宜寛 | 日経BP社 |
大学のウェッブファイルサーバーで配付する授業資料をダウンロードして印刷し、授業時持参すること。各回の授業に対応する教科書の章を事前に丁寧に読んでおくこと。試験前には授業資料に加えて教科書の中から授業でとりあげた部分を精読して復習すること。これらの学習には合計30時間以上が必要と考える。
将来の職業選択を視野にいれて関心を持つよう努めること。授業ではできる限り前方の席に着席するとともに与えられた情報を自分の頭の中で整理する(能動的に講義を聞く)習慣を身に着けてもらいたい。授業中の質問も歓迎する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 産業労働心理学とはどのような学問か学ぶ。 |
第2回 | パーソナリティの測定評価方法について学ぶ。 |
第3回 | 動機づけ(ワーク・モチベーション)について学ぶ |
第4回 | 組織内コミュニケーションについて学ぶ。 |
第5回 | 作業の効率と安全について学ぶ。 |
第6回 | 職場の安全管理・安全に関わるリスクアセスメントについて学ぶ。 |
第7回 | ストレスの基礎について学ぶ。 |
第8回 | 職場のメンタルヘルス管理・事業場におけるストレスチェック制度について学ぶ。 |
第9回 | キャリア形成について学ぶ。 |
第10回 | リーダーシップについて学ぶ。 |
第11回 | 人事評価について学ぶ。 |
第12回 | 行動経済学の基礎について学ぶ。 |
第13回 | 消費者行動について学ぶ。 |
第14回 | 労働者の健康と安全確保のための制度の基本について学ぶ。 |
第15回 | 復習とまとめ。 |