法律学演習Ⅳ
担当者西  聡教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSEM-402

授業の概要(ねらい)

 教科書を輪読します。報告者による報告、質疑応答、参加者全員による討議の形式で進めます。学生が主体です。
 租税は公共サービスの財源であるとともに、所得格差の是正、経済政策手段としての機能を有しています。学生の皆さんにとっては、消費税の負担に加え、いずれ所得税の納税者となり、また、起業、会社等に就職すれば、法人税ともかかわりを持つことになります。このように、税は国民の活動、生活に深くかかわっています。しかしながら、税を負担しながら、税の仕組について理解している方は多くありません。税法は専門的で技術的な規定が多く、毎年、改正されるため、難しいと感じることが原因の一つかと考えます。
 税の細かい知識は必要はありません。必要に応じて、HPなどで確認すればよいと考えます。この授業では、我が国の主要な税目について、討論等を通じて、仕組み・概要を理解するとともに、制度趣旨・背景についても考えます。

授業の到達目標

①所得税の仕組みを理解する。
②所得税についての思考力を修得する。
③パソコン・スマホ等により所得税の申告書を作成できる。

成績評価の方法および基準

報告・レジメ作成・記録等(50%)及び質疑・討論等の授業への参加姿勢(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教養としての「所得税法」入門 木山泰嗣日本実業出版社
参考文献スタンダード所得税法佐藤英明弘文堂

準備学修の内容

報告者以外の履修生は、毎回、事前に教科書を読み、各自、質問を考えてきて下さい。

その他履修上の注意事項

履修生は、報告に対して質問するなど、毎回、最低1回は発言して下さい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回所得税とは何か?源泉徴収義務とは?
第3回所得税総論
第4回所得税法の歴史
第5回所得とは
第6回包括的所得概念
第7回所得税の課税単位
第8回所得の人的帰属
第9回所得区分と所得金額の計算
第10回給与所得・退職所得
第11回事業所得
第12回利子所得・配当所得・不動産所得・譲渡所得・山林所得
第13回一時所得・雑所得
第14回現金主義と発生主義
第15回所得控除