歴史地理学Ⅰ
担当者野口  剛教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングHUG-203

授業の概要(ねらい)

 この授業は、地形や地名といった地理的条件を基礎として、その上に古文献や発掘事例からわかる歴史的現象を把握していこうとするものです。具体的には、東京の地形を歴史的な見地からみたテキストを使って、多くの作業を行っていきます。作業には地図帳や歴史資料集なども使いますので、各自で持参して下さい。地名や地理用語・歴史用語などを調べる必要もあるので、辞典・用語集なども準備しておいて下さい。

授業の到達目標

 ①地理空間を歴史的な観点から把握する方法を身につけること。
 ②東京の地理的特徴を理解する。
 ③日本の近世・近代に関する歴史的用語を理解すること。

成績評価の方法および基準

 この授業で評価を受けるためには全体の3分の2以上の回数に出席することが必須条件となります。その上で、評価は普段の授業における作業への積極的かな参加  10%、レポート20%、試験70%の割合で判定します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『変貌する東京歴史マップ』、2006年古泉弘、岡村道雄ほか宝島社
教科書『新詳高等地図』、2020年斎藤正義ほか帝国書院
参考文献

準備学修の内容

 学期中に1回の課題レポートを課します。4,000字(400字詰原稿用紙なら10枚)程度にまとめて提出することが必要です。

その他履修上の注意事項

 この授業を契機として、なるべく多くの文献を読めるようにして下さい。前期ではおよそ10冊程度を目標にして下さい。なお、「授業の計画」に示された進度について は、受講者の希望や作業の進捗状況で変更する可能性もあります。

授業内容

授業内容
第1回 授業の進め方と評価の方法について
第2回 江戸の自然地形
第3回 地名の由来
第4回 東京低地
第5回 武蔵野台地
第6回 徳川氏の江戸討ち入り
第7回 近世都市としての江戸
第8回 人の移動
第9回 物の移動
第10回 江戸の周辺
第11回 観光地としての江戸
第12回 東京への改変
第13回 多摩地域の変化
第14回 震災と空襲
第15回 東京の島嶼 まとめと振り返り