演習Ⅰ
担当者
単位・開講先必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 取締役会の「内部統制」システム構築責任は、会社法第362条(取締役会の権限等)において明示されている。そして、この「内部統制」は、リスクベースの経営管理手法としても捉ることができる。この演習の春期では、テキストの要約報告書および企業検討表の作成、発表とディスカッションを通じて「内部統制」の理解を深め、秋期の事例研究に繋げる。

授業の到達目標

 「内部統制」に関わる理論と実務を体系的に把握すると同時に、プレゼンテーションとディスカッションの手法を習得する。

成績評価の方法および基準

 テキスト等の要約報告書(30%)、企業検討表(40%)、および授業中のディスカッションへの貢献度(30%)を総合的に評価する。尚、5回を超えて欠席した者は成績評価の対象外とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 『現代の内部監査』2017年齋藤・蟹江放送大学教育振興会
参考文献 『日経文庫 内部統制の知識<第3版> 新書』 2015年町田 祥弘著日本経済新聞出版社
参考文献 『コーポレートガバナンス・コード (日経文庫) 新書』 2015年堀江 貞之著日本経済新聞出版社

準備学修の内容

 毎回の具体的な準備学修内容は講義ノートおよび課題として事前にLMSに掲載するので、受講するまでに教科書と講義ノートを参考にして課題を完成させておくこと。

その他履修上の注意事項

 LMSを有効活用するため、パソコン及びインターネットの環境を整備しておくこと。おもしろおかしく(Joy & Fun)学習できるように、教員と共に工夫しよう。また、演習では、学生相互の人間関係も重要である。お互いに切磋琢磨する中で、生涯の友を得るように努めること。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス:ゼミ活動の進め方
第2回1.テキスト「現代の内部監査」の見方。要約報告書の作成と発表方法
第3回 内部統制に関わる要約報告の発表(1):統制環境。リスクの評価と対応
第4回 内部統制に関わる要約報告の発表(2):統制活動。情報と伝達
第5回 内部統制に関わる要約報告の発表(3):モニタリング(監視活動)。IT(情報技術)
第6回2.上場企業の主要開示資料の見方
第7回(1)上場企業ホームページの活用
第8回(2)有価証券報告書。コーポレート・ガバナンス報告書
第9回(3)事業報告書。決算説明会資料。アニュアルレポート
第10回3.上場企業の内部統制の現状と課題
第11回 参考書 「日経文庫 内部統制の知識<第3版> 新書」の見方。
第12回 事例研究1 京王電鉄(株)の企業検討表の作成
第13回 事例研究2 リケンテクノス(株)の企業検討表の作成
第14回 外部講師の招聘:(株)リビタ常勤監査役 落畑 雄久(前京王電鉄(株)監査部)
第15回 事例研究3 東洋電機製造(株)の企業検討表の作成