スポーツ産業論Ⅱ
担当者大山  高教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [スポーツ医療学科]
科目ナンバリングSPS-215

授業の概要(ねらい)

 産業という言葉は、第一次産業(農林業、鉱業、漁業など)と第二次産業(第一次産業で生産したものを加工する製造業、建築業など)はよく耳にします。それでは、スポーツ産業とは何産業なのでしょうか?スポーツとはモノではなく、ソフトであるサービスとして認識するのであれば「スポーツ産業は第三次産業である」と理解するのが普通です。しかしスポーツの概念は幅が広く、スポーツ用品を製造している企業からすればスポーツ産業は第二次産業であると考えられますし、プロスポーツクラブは、スポーツ興行で生産される「試合」を販売しているサービス産業(第三次産業)です。
 つまり、スポーツを扱うビジネスは非常に複雑なのです。スポーツ産業を理解するということは、スポーツという商品の価値がどのように創出され、価値がどのように現金化されるかを理解することを意味します。ただし、スポーツは商品であると同時に文化でもあり、スポーツ産業はスポーツ文化の振興を担っているという視点も必要以上を踏まえて、本講義では、スポーツ産業を構成する諸産業に分解し、それぞれの仕組みについて解説を行います。

授業の到達目標

 授業の到達目標は「一人でも多くの受講生が“将来、スポーツの仕事をしたい”と感じ、イメージできた」です。
 『スポーツ用品メーカーで働く』
 『スポーツ情報をテレビやネットで配信していく仕事をしたい』
 『プロスポーツビジネスの仕事をしたい』
 『地域のスポーツクラブやフィットネスクラブでインストラクターになりたい』
 スポーツビジネス概論では、授業を通じて誰もが思い描く「スポーツの仕事とは?」の疑問を解決させていきます。

成績評価の方法および基準

 出席:7割以上の出席を前提とする。平常点として28点
 試験:期中に中間・期末テスト36点×2回 計72点
 ※公欠、病欠は証明書があれば認める
 以上を総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『Jリーグが追求する「地域密着型クラブ経営」が未来にもたらすもの』 大山 高(青娥書房)
参考文献『新版 概説スポーツ~スポーツ理論を学び、考える~』(創文企画)
参考文献『スポーツ産業論 第5版』(杏林書院)
参考文献『プロスポーツ経営の実務』(創文企画)
参考文献『スポーツビジネス 最強の教科書』(東洋経済新報社)
参考文献『マネジメント エッセンシャル版 基本と原則』(ダイヤモンド社)

準備学修の内容

 興味を持った課題について「自分は何がしたいのか?」を自問自答してください。配布資料や参考文献を通じて独習し、授業時間外でも勉学や実務経験(インターンシップなど)に励んでください。

その他履修上の注意事項

 この講義では、講師自身が実際に仕事として携わってきた企業(実業団)チームの運営、選手のブランドマネジメント、Jリーグクラブのプロスポーツクラブ経営、広告代理店での権利ビジネス、Jリーグブランドマーケティングとは何かを詳しく紹介していきます。
 スポーツ産業界で働くには、どのような考え方が必要か?学生諸君の理解を深めるために積極的な発言&相談を期待しています。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 スポーツ産業の定義
第3回 スポーツリーグ産業の構造・特質について
第4回 日本のプロスポーツ~Jリーグから学ぶプロスポーツの現状と課題~
第5回 欧米のプロスポーツビジネス
第6回 実務者による講義(予定)
第7回 プロ契約とエージェント~選手マネジメント~
第8回 プロスポーツクラブの広報戦略
第9回 広告代理店/権利ビジネスとしてのスポーツ
第10回 スポーツツーリズム産業
第11回 スポーツと地域活性化戦略 非営利組織のマネジメント
第12回 スポーツ政策
第13回 スポーツと自治体の関係
第14回 大学スポーツとNPO
第15回 総括