観光交通論Ⅰ
担当者
単位・開講先選択必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングMAN-209

授業の概要(ねらい)

 観光を中心とした交通を学びます。交通機関は科学技術の進歩とともに発達し、移動時間短縮が経済・社会発展に大きく貢献してきました。本講義では、まず観光と交通の関係を歴史的に見ていきます。そのうえで、鉄道、バス、船、航空機など、輸送手段別にそれらが観光をいかに成り立たせているかを学修します。そして、交通の観光に果たす役割を明らかにし、観光に関する理解を深めていきます。

授業の到達目標

 ①「交通」が「観光」にとって必要不可欠であることを説明できる。
 ②交通サービスの特性について説明できる。
 ③交通機関の発達史について原動機(熱機関、電動機)を絡めた説明ができる。

成績評価の方法および基準

 中間試験(30%)、学期内レポート(30%)、期末試験(30%)、授業参加態度(10%)の配分によって総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストはなし 適宜資料を配布する
参考文献①『観光交通ビジネス』 塩見英治・堀雅通・島川崇・小島克己編著成山堂書店
参考文献②『観光ビジネス未来白書』2019年版 加藤弘治 編著同友館
参考文献③『交通研究のダイナミクス』谷利亨著白桃書房
参考文献④『新・機械技術史』 日本機械学会著日本機械学会

準備学修の内容

 中間・期末試験は持ち込み不可で実施する。合格するには授業中に基本・重要と指摘した部分は1週後でも何も見ないで思い出せるレベルになることが必要です。観光交通論配布資料へ授業中マークした箇所の復習をその都度すること。

その他履修上の注意事項

 観光交通論Ⅰと観光交通論Ⅱを連続して履修が望ましい。中間・期末試験(持ち込み不可)には簡単な計算問題が試験に出ます。速度、距離、所要時間の単位換算に日頃から慣れておいて下さい。欠席が5回を超えた学生は成績評価の対象外です。遅刻・早退を含めた出席率が50%未満の学生は授業参加態度10%を0ポイントとして成績評価します。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション、本講義の全体像、評価の詳細等
第2回 観光交通の概念
第3回 交通サービスと観光
第4回 交通の歴史1(鉄道・自動車)
第5回 交通の歴史2(船舶・航空機)
第6回 現代の観光交通(世界と日本)
第7回 中間まとめと中間試験
第8回 鉄道業と観光(1)大手鉄道の観光振興
第9回 鉄道業と観光(2)地方鉄道の観光鉄道化
第10回 バス事業と観光
第11回 船舶と観光
第12回 航空産業と観光
第13回 交通の諸問題(都市部の混雑、地方の経営難、環境問題)
第14回 交通の未来(技術の発展の方向)(課題レポート提出)
第15回 全体まとめと期末試験
 ※授業の計画はあくまでも当初の予定であり、講師の都合・授業進捗によっては変更されることがある。