心理学基礎文献研究Ⅱ
担当者敷島 千鶴教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPSY-202

授業の概要(ねらい)

 小中学生の学力・性格・感情と家庭背景に関するデータセットを借り出し、統計的分析を施すことにより、子どもの個性の形成に及ぼす遺伝と家庭環境の影響力を調査データから明らかにしていきます。
 まず、実際のデータを使いながら、統計ソフトSPSSを用いた演習を行います。その後、各自が研究計画を立て、データ分析を進めていきます。全員が得られた結果をパワーポイントを使って発表し、レポートとして提出します。
 「心理学基礎演習Ⅰ」に続き、問題意識を持ちながら、実際に調査研究を遂行することにより、「教育」について、さらに洞察を深めていって欲しいと思います。

授業の到達目標

1.自らの問題意識から研究計画を立案し、適切な分析方法を考えて実行し、得られた結果から考察を導出することができる。
2.実証データに基づく科学的なレポートを執筆することができる。

成績評価の方法および基準

 研究への関与の程度、並びに、成果発表とレポートの完成度によって評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 指定教科書はありません。参考書は授業内で随時紹介いたします。
参考文献

準備学修の内容

 授業時間は、主に、統計ソフトを使った演習、研究計画・研究成果の検討、統計的手法の確認などに当てられます。先行研究の整理、データ分析、レポート執筆などの作業は、授業時間外に行うことが求められます。

その他履修上の注意事項

 「心理学研究法 II (心理調査計画法)」を合わせて履修することにより、理解が深まります。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 小中学生の学力形成に関する論文講読(1)
第3回 公認心理師資格について(元永先生によるレクチャー)
第4回 小中学生の学力形成に関する論文講読(2)
第5回 SPSS演習(1):相関分析―2変数の関連を見る
第6回 SPSS演習(2):χ2検定・t 検定―2変数の違いを見る
第7回 SPSS演習(3):分散分析―3変数以上の違いを見る
第8回 SPSS演習(4):重回帰分析―説明する要因を見つける
第9回 SPSS演習(5):因子分析―潜在する因子を見つける
第10回 問題の設定と仮説の構築
第11回 データ分析(1)
第12回 データ分析(2)
第13回 研究成果報告―発表(1)
第14回 研究成果報告―発表(2)
第15回 研究成果報告―レポート提出