卒業セミナーⅠ
担当者大野 雅子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 2016年度以前入学]
科目ナンバリングSEM-401

授業の概要(ねらい)

このゼミにおいては、日本、イギリス、アメリカの様々な文学作品が映画化や舞台化を通じて新しい意味を生み出す様に注目する。たとえば、「時をかける少女」の原作(筒井康隆)において「愛」のテーマは示唆されるにとどまるが、映画においては新たに三角関係が構築される。または、死という要素が暗示される。『ハムレット』の中の有名なセリフ “To be or not to be”を藤原竜也は舞台上で叫びように発話する。このゼミにおいては、グループで協力しあう、わかりやすいスライドをつくる、聴衆を見ながら大きな声で話すなどのプレゼンテーション・スキルも重要なポイントである。

授業の到達目標

1. 日本、イギリス、アメリカの文学に関する知識を修得する。
2. 原作と映画化とを比較する方法を学ぶ。
3. 比較文学の手法について学ぶ。
4. プレゼンテーション・スキルを修得する。
5. コミュニケーション能力を培う。

成績評価の方法および基準

発表40%、積極的な授業参加30%、授業内提出物30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

発表はグループごとに行う。1グループ3名程度で2週にわたって発表する。グループ内で協力して準備することによって、コミュニケーション能力を培うこともゼミの重要な目的である。

その他履修上の注意事項

特別な事情がない限りは毎週出席すること。自分の発表ではないときでも、他の人の発表をよく聞き、適切なコメントを述べることは重要である。

授業内容

授業内容
第1回授業説明、グループ分け
第2回作品概観
第3回筒井康隆「時をかける少女」(1)原作と原田知世主演の映画
第4回筒井康隆「時をかける少女」(2)仲里依紗主演の映画とアニメ映画
第5回川端康成「伊豆の踊子」(1)原作―ストーリーと時代背景
第6回川端康成「伊豆の踊子」(2)映画―吉永小百合主演の映画と山口百恵主演の映画
第7回C. S. ルイス「ナルニア国物語」(1)原作―7つの小説の順番
第8回C. S. ルイス「ナルニア国物語」(2)映画―3部作
第9回シェイクスピア「ハムレット」(1)原作
第10回シェイクスピア「ハムレット」(2)ケネス・ブラナー、野村萬斎、藤原竜也のハムレット
第11回松本清張「ゼロの焦点」(1)原作
第12回松本清張「ゼロの焦点」(2)映画―久我良子主演の映画と広末涼子主演の映画
第13回自由(1)原作
第14回自由(2)映画
第15回まとめ