環境関連法規入門
担当者佐藤 宏樹
単位・開講先選択  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングENS-201

授業の概要(ねらい)

 この講義では環境問題を理解するために、環境問題対策として作られてきた政策・法律という側面から見ていきます。環境関連の法律を学ぶ入門編講義です。
 具体的には、日本の環境政策の根本ともいうべき環境基本法をスタートに、私たちの身近な製品に関わるリサイクル関連法まで、幅広い分野から捉えていきます。法律の成り立ちや仕組みを知ることによって、日本の環境政策の成り立ちの概観をつかむとともに、各法律が私たちの生活にどのようにつながっているのかを学んでいきます。
 エコビジネス概論を履修済みの方は、その知識と合わせることによって、商工会議所が実施している「環境社会検定(eco検定)」の受験対策にも有用な講義となっていますので、ぜひ受講後はeco検定にも挑戦をしてみてください。
 また、この講義では座学で学んだ内容や環境に関するトピックを受講生同士でグループ対話やワークショップという形式を用いて理解を深めていきます。このプロセスを通し、情報として得るだけではなく個人個人の普段の生活に紐づいた知識とすることを目指します。

授業の到達目標

 テレビや新聞、Webなどで環境問題を目にするたびに、「これってあの法律が関係するんじゃないかな?」と、日常のシーンでもどんな法律に関わる問題や事象なのかを意識できるようになってもらいたいと思います。
 エコビジネス概論を履修済みの方は、この講義でより深い知識を身につけ、是非ともeco検定試験にチャレンジし、合格を目指してほしいと思います。
 またグループワークを通して、知識として得たものを、自分の中で応用が効く知恵に高められるようにしていきましょう。

成績評価の方法および基準

 授業への出席は基本とし、授業への参加度(グループ対話やワークショップ)を60%、期末課題を40%目安として、総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 講義内容によって、必要な際は資料を配布します。また、興味のある事例についてWebや新聞、ニュースなどから情報として得ておいてください。
参考文献『改訂6版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト』編者:東京商工会議所日本能率協会マネジメントセンター(2017)
参考文献『環境社会教科書 eco検定一発合格テキスト 改訂3か版対応』著者:鈴木和男翔泳社(2012)
参考文献『eco検定頻出予想問題集 改訂3版対応 2012年版』著者:鈴木和男エクスナレッジ(2012)

準備学修の内容

 環境問題は日々新しい情報や事例が出てきています。そのため、最新事例をWebや新聞、ニュースなどを用いて常にインプットしておきましょう。普段使用している使い慣れたツール(Twitter、Facebook、スマートフォンアプリなど)でも構いません。大事なのはいかに関連する情報に触れているかです。さらに、興味を持った内容についてはより深く情報を集め、可能であれば関連する文献を読んでおくと良いです。
 eco検定合格を目指す方は、毎回授業で習った範囲は必ず復習しましょう。復習することで力になりますので、合格がより一層近づきます。

その他履修上の注意事項

 知識や情報の習得だけを目的とするのではなく、法律が日常生活のツールであることを意識して学習して欲しいと思います。
 受講後は、エコビジネス概論の知識と合わせ、企業の業務やキャリアアップのために取得が盛んになっているeco検定にチャレンジしてもらいたいと思います。
 実際の授業カリキュラムは進捗や理解度によって変更になる可能性があります。その際は授業の中でお知らせします。
 また、この授業は佐藤が受け持っている3つの講義(エコビジネス概論:1年後期〜、環境関連法規入門:2年前期〜、環境系キャリアサポート概論:2年後期〜)と連携しており、中級編に位置付けられます。受講する順番は自由ですが、連続して受講すると理解が深まると思います。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回日本が抱える環境問題とそのために生まれた環境関連法規①
第3回日本が抱える環境問題とそのために生まれた環境関連法規②
第4回環境法規の体系と調査方法
第5回ワークショップ / グループダイアローグ
第6回地球環境に関する対策(フロン回収破壊法など)
第7回大気、騒音、振動に関する対策(大気汚染防止法など)
第8回水、土壌に関する対策(土壌汚染対策法など)
第9回ワークショップ / グループダイアローグ
第10回リサイクル①(循環型社会形成推進基本法・廃棄物処理法・資源有効利用促進法など)
第11回リサイクル②(各種リサイクル法)
第12回ワークショップ / グループダイアローグ
第13回リサーチ課題発表準備
第14回リサーチ課題発表準備
第15回リサーチ課題発表