担当者 | 権 赫麟教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | SOC-204 |
文化人類学は、文化のあり方が必ずしも普遍的なものではないという可能性とともに、現在の文化が構築されるまでの必然性を考える学問です。そして、そうした文化人類学のまなざしは、文化的背景の異なる人々との出会いである観光現象における多様で複雑な問題を理解する上で有効な視座を提供してくれます。本講義では、文化現象としての観光の本質を適切に把握する上で学習が要求される文化人類学の基本的な理論を学び、身近に経験できる観光現象の文化的な意味を検討します。
・文化人類学に対する基本的な知識を習得すること
・文化構築主義の観点を理解し「観光と文化」の本質を把握すること
・様々な観光現象を文化的観点からみつめる力を身につけること
平常点20%、課題発表30%、期末試験50%を原則とします。
授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 1999、『バリ 観光人類学のレッスン』 | 山下晋司 | 東京大学出版会 |
参考文献 | 2010、『〔増補版〕トランスポジションの思想―文化人類学の再想像―』 | 太田好信 | 世界思想社 |
授業を受けながら、日常の中における文化の相対性に関して新たに気づいた点をまとめておきましょう。
観光文化論Iと観光文化論II両方の履修が望ましいです。
授業中の私語及び雑談は禁止とします。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション:「文化」と「観光」 |
第2回 | 「文化」を考えるー人類学の視座 |
第3回 | 文化人類学のテーマ①:セックスとジェンダー |
第4回 | 文化人類学のテーマ②:宗教と科学 |
第5回 | 文化人類学のテーマ③:家族と結婚 |
第6回 | 文化人類学のテーマ④:観光人類学のまなざし |
第7回 | 観光文化理論①:文化の破壊あるいは創造 |
第8回 | 事例研究:「最後の楽園」バリの観光文化 |
第9回 | 観光文化理論②:文化の客体化とは |
第10回 | 事例研究(映像資料視聴):「おざおざの森」の観光文化 |
第11回 | グループワーク:課題発表とディスカッション① |
第12回 | グループワーク:課題発表とディスカッション② |
第13回 | グループワーク:課題発表とディスカッション③ |
第14回 | グループワーク:課題発表とディスカッション④ |
第15回 | 講義のまとめとテスト |