外国地誌Ⅱ
担当者飯塚  遼教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングGGR-202

授業の概要(ねらい)

世界にはさまざまな地域が存在する。それらを理解するためには、それぞれの地域が世界の何処にあるのかという単純な知識以外に「何故そこに位置しているのか」、「そこでどのような現象が何故みられるのか」、また「自然と文化にはどのような関係性があるのか」を考えることが重要である。本講義では世界の各地域を対象にして、観光地や世界遺産などで生じている「自然と文化の関連性やつながり」について学習する。外国地誌Ⅱでは、ヨーロッパ地誌、とくにイギリス地誌とベネルクス(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)地誌を中心に、よりミクロな視点から地域を捉える。

授業の到達目標

・イギリスやベネルクスの観光地や世界遺産などの特徴を解釈できる。
・イギリスとベネルクスの特性を人文環境や自然環境の関連性から体系的に説明できる。

成績評価の方法および基準

期末テスト70%
レポート20%
講義内のリアクションペーパー10%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『ヨーロッパ―文化地域の形成と構造』T.G. ジョーダン=ビチコフ、B.B. ジョーダン 2005.二宮書店
参考文献『イギリスを知るための65章【第2版】』近藤久雄、細川祐子、阿部美春 2014.明石書店
参考文献『ベルギーを知るための52章』小川秀樹 2009.明石書店
参考文献『オランダを知るための60章』長坂寿久 2007.明石書店

準備学修の内容

本講義ではイギリスとベネルクスの様々な地域や場所を取り扱うので、関連するガイドブックや紀行番組を普段から見ておくこと。

その他履修上の注意事項

本講義は旅行業務取扱管理者資格の海外観光地理の復習や、世界遺産検定の受験にも参考になるよう配慮している。ただし、資格の受験勉強のための講義ではないので留意してほしい。また、観光地理学Ⅰ・観光地理学Ⅱ・日本地誌Ⅰ・日本地誌Ⅱ・外国地誌Iと共に受講すると、観光地の地理学的理解、地誌学的理解をより深めることができる。講義に関係する発言や質問は歓迎するが、講義中の私語や雑談は厳禁である。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回ヨーロッパとは何か?:地誌学からみるヨーロッパ
第3回ヨーロッパの歴史とEU
第4回イギリスとヨーロッパ
第5回イングランドの都市空間
第6回イングランドの農村空間
第7回スコットランド地誌
第8回オランダの都市空間
第9回オランダの農村空間
第10回オランダの柱状社会
第11回ベルギーの都市空間
第12回ベルギーの農村空間
第13回ベルギーの言語問題
第14回ルクセンブルク地誌
第15回まとめと期末テスト
※ 講義の受講者数や進行状況によって、計画が変更されることがある。