国際経済入門Ⅱ
担当者中西 俊裕教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-104

授業の概要(ねらい)

 この授業は、世界各国が抱えている経済面の問題、課題を多面的に取り上げ、理解を深めることを目的とします。世界経済は米国の金利動向、中国の経済成長の行方など様々な要因によって左右されます。両国のほかインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)、中東など主要諸国・地域の経済を動かすメカニズムを学ぶと同時に、統計資料の活用の方法や各国・地域と日本との関係について経済・政治・外交を含め多面的に考えていきます。

授業の到達目標

 学んだ要素を組み合わせて、将来の国際経済の展開について自分なりの予測を立て、それをわかりやすく説明できるようになることを目標にします。

成績評価の方法および基準

 課題レポート20%、小テストの成績20%、定期試験の成績60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は特に指定せずプリントを配布する。新聞・雑誌の国際面・経済面によく目を通すこと。
参考文献経済がわかる論点50 2020 みずほ総合研究所 東洋経済新報社
参考文献対立の世紀イアン・ブレマー日本経済新聞出版社

準備学修の内容

 次回の対象となる国・地域について、随時授業でポイントを予告するので、新聞やインターネットのニュース記事で問題点を点検しておくこと。

その他履修上の注意事項

 定期試験を受けるには、原則60%以上出席することが必要条件となる。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション(講義の進め方と、国際情勢の見方について)
第2回 統計資料と国際経済(信頼できるデータとは、国民経済計算の基本的知識、重要指標、ウェブサイト活用方法など)
第3回 国際金融と日本 欧米の金融動向が日本や新興国経済に与える影響
第4回 世界貿易と日本 米国の政策変化と日本への影響
第5回 原油市場と日本 エネルギー安全保障と産油国との関係
第6回 再生可能エネルギーと日本 普及度の国際比較
第7回 環境問題と日本 パリ協定を巡る先進国と新興国の見解の溝
第8回 多面的に見る経済関係(1)米国と日本
第9回 多面的にみる経済関係(2)中国と日本
第10回 多面的にみる経済関係(3)欧州と日本
第11回 多面的にみる経済関係(4)東南アジアと日本
第12回 多面的にみる経済関係(5)ロシアと日本
第13回 多面的にみる経済関係(6)中東と日本
第14回 総論 TPP, RCEPなど地域連携の展望を交えて
第15回 まとめとテスト