英語コミュニケーションⅢ
担当者吉田 浩二教員紹介
単位・開講先選択  1単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングFLE-201

授業の概要(ねらい)

 中高英語教員に必要な資質として(文部科学省から)求められているのは、「生徒の理解の程度に応じた英語で授業を行うための英語運用能力を身に付ける」ことである。そのために必要な「英語運用能力としては、CEFR B2レベル以上が目標」とされており、「生徒に対して理解可能な言語インプットを与え、生徒の理解を確かめながら英語でインタラクションを進めていく柔軟な調整能力を身に付ける」ことも求められている。
 上記のCEFR B2レベルは、おおむね英検準1級レベルに相当する。しかしながら、それは一朝一夕に到達し得るものではなく、基礎的な理解力・表現力の上に不断の努力があって初めて可能となる。
 この授業では、春期に英検準2級レベルの教材を用いて基礎力を確保し、秋期に英検2級レベルの教材を用いて上記目標に近づくことを目指す。

授業の到達目標

 1)様々なジャンルや話題の英語を聞いて、目的に応じて情報や考えなどを理解することができる。
 2)様々なジャンルや話題の英語を読んで、目的に応じて情報や考えなどを理解することができる。
 3)様々な話題について、目的や場面、状況等に応じて英語で話すこと(やり取り・発表)ができる。
 4)様々な話題について、目的や場面、状況等に応じて英語で書くことができる。
 5)複数の領域を統合した言語活動を遂行することができる。

成績評価の方法および基準

 平常点40%(=予習の有無・積極性など)、期末試験60%(=リーディング30%+リスニング30%)で評価します。なお、2016年度の単位修得率は約94%、2017年度は約93%、2018年度と2019年度は100%でした。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書配布プリントを使用します。
教科書
参考文献

準備学修の内容

 リーディング問題については、あらかじめ問題を解いておくことが必要です。予習の際、まず一度、制限時間(=25~30分程度)を設けて現時点の実力だけで行ってください。「知らない単語を調べてから解答する」といった勉強の仕方をしてはいけません。「知らなくても文脈から推定する」力も重要です。その後、辞書を引きながらもう一度考えて構いませんが、最初の解答と二度目の解答とを分けてノート等に記録します。リスニング問題についても予習が必要ですが、通常は、1回取り組むだけで結構です。
 復習の際には、現時点で「自分には、特に何が不足しているのか」を意識して、それを補うように心がけてください。語彙力、文法・構文力、速読力、聴解力、人それぞれです。

その他履修上の注意事項

 「英語力を今よりも伸ばしたい」という意欲のある学生なら、どなたでも歓迎します。英語教員志望でなくても構いません。

授業内容

授業内容
第1回 Guidance、履修受付、簡易実力診断テスト実施
 次回以降の予定は、主な内容です。それ以外の題材が含まれる場合があります。
第2回 R&W:空所補充(短文、会話文)
 L&S:会話における適切な応答
第3回 R&W:空所補充と内容把握(長文)
 L&S:会話の内容把握
第4回 R&W:内容把握(長文)、英作文
 L&S:パッセージの内容把握
第5回 R&W:空所補充(短文、会話文)
 L&S:会話における適切な応答
第6回 R&W:空所補充と内容把握(長文)
 L&S:会話の内容把握
第7回 R&W:内容把握(長文)、英作文
 L&S:パッセージの内容把握
第8回 R&W:空所補充(短文、会話文)
 L&S:会話における適切な応答
第9回 R&W:空所補充と内容把握(長文)
 L&S:会話の内容把握
第10回 R&W:内容把握(長文)、英作文
 L&S:パッセージの内容把握
第11回 R&W:空所補充(短文、会話文)
 L&S:会話における適切な応答
第12回 R&W:空所補充と内容把握(長文)
 L&S:会話の内容把握
第13回 R&W:内容把握(長文)、英作文
 L&S:パッセージの内容把握
第14回 まとめと期末試験(リーディング部門、ただし英作文を除く)
第15回 まとめと期末試験(英作文とリスニング部門)