教育・心理統計Ⅰ
担当者谷村 英洋教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 初等教育コース]
科目ナンバリングSTS-101

授業の概要(ねらい)

本科目では、量的/質的データの基礎的分析に必要な知識・技能を、講義と実習を通して学ぶ。また、データ分析技能の土台を形成するだけでなく、各種公的統計や調査報告、論文を読む上で必要な基本的知識の習得も行う。
具体的には、次のような内容を学ぶ。(1)単純集計、度数分布、代表値、散布度、クロス集計などの記述統計データの意義とその計算・作成方法。(2)記述統計データの意義やポイントを押さえたグラフの作成方法。(3)相関係数などの基礎的統計概念。(4)統計的推定と検定の基礎知識。(5)変数間関係を吟味する基本的方法。(6)質的社会調査研究におけるデータの特性、およびその取り扱い方の特性。
授業はパソコン教室で行い、実習では電卓、EXCEL、SPSS等を用いる。
※社会調査士カリキュラムC科目に該当。

授業の到達目標

・度数分布、代表値、クロス集計などの読み方や算出方法がわかる
・グラフの読み方や作成の仕方がわかる
・統計的な関連性について説明できる
・カイ二乗検定を用いて仮説の検定を行い結果を記述することができる
・質的調査データの分析事例から知見を整理することができる

成績評価の方法および基準

授業内課題・授業外課題60%、期末試験40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『社会調査の基礎―社会調査士ABCD科目対応』篠原、清水、榎本、大屋根弘文堂
参考文献Newton別冊『統計と確率ケーススタディ30―基礎知識と実戦的な分析手法』ニュートンプレス

準備学修の内容

リーディング、授業内容の復習(小テスト対策)等を課す。

その他履修上の注意事項

急がず適度な進度で学べるよう留意して授業を行うので、興味のある学生はためらわずに履修してほしい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:本科目の計画、社会調査・統計の基礎概念
第2回単純集計と度数分布
第3回公的統計に触れる、グラフで表現する
第4回代表値と散布度(1)平均値、中央値、最頻値、分散
第5回代表値と散布度(2)標準偏差、箱ひげ図
第6回変数間の関連性(1)クロス集計
第7回変数間の関連性(2)相関係数
第8回統計的推定と検定(1)推定と検定、カイ二乗検定
第9回統計的推定と検定(2)仮説の設定と検証、報告のまとめ方
第10回因果関係と相関関係(1)三重クロス集計
第11回因果関係と相関関係(2)分析結果の発表
第12回質的研究を読む(1)参与観察
第13回質的研究を読む(2)インタビュー
第14回質的研究を読む(3)ドキュメント分析
第15回試験とまとめ