セミナーⅠ
担当者上田 仁志教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [外国語学科 2016年度以前入学]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

【ジブリ映画:国内外の反応比較】
 参加者の研究発表を中心とする比較文学・文化のセミナーです。
 スタジオジブリのアニメーションは日本国内のみならず海外でも多くのファンを獲得していますが、作品の理解の仕方は国や地域によって差があるのでしょうか。また国や地域によって人気のある作品とそうでもない作品といった違いがあるのでしょうか。おそらくいろいろな違いがあるはずです。と同時に国や地域を越えて共通する見方もあるかもしれません。こうした疑問に対する答えをさがしながら、異なる見方や感じ方を成り立たせている理由についても考えていきます。
 授業の進め方は、グループ単位で調査を行い、研究成果を発表するというものです。春期セメスターでは『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『千と千尋の神隠し』などに対する英語圏の反応を中心に研究します。

授業の到達目標

1.研究目的に応じた日本語と英語のレヴューにアクセスできる。
2.レヴューの内容を適切に整理・要約することができる。
3.レヴュー調査に基づき、独自の視点から考察を加えて、パワーポイント資料を作成することができる。
4.パワーポイントを用いて、10分程度の発表ができる。
5.発表後の質疑応答に答えることができる。
6.発表と質疑応答をふまえてを2000字程度の報告書を作成できる。

成績評価の方法および基準

成績評価は、授業課題(コメント文などの提出物)20%、資料作成(パワーポイント)20%、プレゼンテーション評価40%、期末テスト20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しません。
参考文献

準備学修の内容

1.AmazonおよびRotten Tomatoesの映画評を読んで、特徴的な意見を400字程度にまとめる。
2.400字のコメント文を作成する。
3.パワーポイント資料を作成する。

その他履修上の注意事項

1. オリエンテーションを含む第1回目の授業は重要です。必ず第1回目の授業から出席してください。
2.出席は「完全カードリーダー制」です。入室時と退室時に学生証をカードリーダーに当てて読み取らせてください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション:授業のテーマ、到達目標、進め方について説明を行う。自己紹介をとおしてお互いを知る。研究テーマ(研究する作品)を決める。
第2回高畑勲と宮崎駿の原点(1):スタジオジブリ以前の高畑勲、宮崎駿両監督の仕事から、『太陽の王子 ホルスの冒険』を紹介する。キャラクター、ストーリー、作画、音楽などの特色を400字以内にまとめる。意見発表を行う。
第3回高畑勲と宮崎駿の原点(2):『太陽の王子 ホルスの冒険』について、作品のテーマ、両監督が目指したものが何かを400字以内の文章にまとめる。意見発表を行う。
第4回グループ発表『風の谷のナウシカ』(1):発表担当者は、『風の谷のナウシカ』について、国内外の映画評を比較検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第5回グループ発表『風の谷のナウシカ』(2):発表担当者は、『風の谷のナウシカ』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第6回グループ発表『天空の城ラピュタ』(1):『天空の城ラピュタ』について、国内外の映画評を比較検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第7回グループ発表『天空の城ラピュタ』(2):『天空の城ラピュタ』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第8回グループ発表『となりのトトロ』(1):『となりのトトロ』について、国内外の映画評を比較検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第9回グループ発表『となりのトトロ』(2):『となりのトトロ』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第10回グループ発表『魔女の宅急便』(1):『魔女の宅急便』について、国内外の映画評を比較検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第11回グループ発表『魔女の多急便』(2):『魔女の宅急便』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第12回グループ発表『千と千尋の神隠し』(1):『千と千尋の神隠し』について、国内外の映画評を比較検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第13回グループ発表『千と千尋の神隠し』(2):『千と千尋の神隠し』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第14回報告書作成:春期セメスターの発表をふりかえり、3000字程度の報告書を作成する。グループ内で執筆担当項目をきめ、一人当たり400~800字程度にまとめる。
第15回春期セメスターのまとめ:成果発表とセメスターで扱った作品に関する復習テストを行う。