卒業セミナーⅡ
担当者上田 仁志教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 2016年度以前入学]
科目ナンバリングSEM-402

授業の概要(ねらい)

【ジブリ作品と海外作品との比較研究】
 参加者の研究発表を中心とする比較文学・文化のセミナーです。
 スタジオジブリが紹介に努めてきた海外のアニメ作品に視野を広げて、ジブリ作品との比較研究を行います。ジブリのアニメ映画はオリジナル作品として完成されていますが、作品によっては原作があり、アニメ作品以外からインスパイアされた事例も多く見受けられます。海外アニメとの関連も無視できません。そのようなジブリ作品のルーツをさぐることで、なんとなく見ているだけでは気づきにくいジブリ作品の隠れた意味や奥行きを発見してください。
 授業の進め方は、個人またはグループ単位で調査を行い、研究成果を発表するというものです。秋期セメスターでは、高畑勲、宮崎駿両監督に衝撃を与えたとされるフランスのアニメ映画『やぶにらみに暴君』(『王と鳥』)のほか、『キリクと魔女』『アズールとアスマール』『動物農場』『バッタ君町に行く』、ディズニーアニメ『ピノキオ』などの海外作品とジブリ作品との比較研究を試みます。

授業の到達目標

1.研究目的に応じた文献・資料にアクセスできる。
2.文献・資料の内容を適切に整理・要約することができる。
3.文献・資料に基づき、独自の視点から考察を加えて、パワーポイント資料を作成することができる。
4.パワーポイントを用いて、10分程度の発表ができる。
5.発表後の質疑応答に答えることができる。
5.発表と質疑応答をふまえて2000字程度の報告書を作成できる。

成績評価の方法および基準

成績評価は、授業課題(コメント文などの提出物)20%、資料作成(パワーポイント)20%、プレゼンテーション評価40%、期末テスト20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しません。
参考文献

準備学修の内容

1.該当する文献・資料を読んで、内容を400字程度にまとめる。
2.400字のコメント文を作成する。
3.パワーポイント資料を作成する。

その他履修上の注意事項

1. オリエンテーションを含む第1回目の授業は重要です。必ず第1回目の授業から出席してください。
2.出席は「完全カードリーダー制」です。入室時と退室時に学生証をカードリーダーに当てて読み取らせてください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション:授業のテーマ、研究方法について説明する。研究テーマを決める。
第2回『やぶにらみの暴君』(『王と鳥』)解読(1):高畑勲や宮崎駿に衝撃を与えたとされるフランス・アニメ『王と鳥』を紹介する。同作品のどんな点が画期的だったかを考察し、400字程度にまとめる。意見発表を行う。
第3回『やぶにらみの暴君』(『王と鳥』)解読(2):『やぶにらみの暴君』(『王と鳥』)が高畑勲や宮崎駿にどのような影響を与えたか、ジブリ作品とどのような類似点や相違点があるかを考察し、400程度にまとめる。意見発表を行う。
第4回グループ発表『ピノキオ』(1):発表担当者は、『ピノキオ』について、ジブリ作品への影響や相互関連性を検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第5回グループ発表『ピノキオ』(2)発表担当者は、『ピノキオ』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第6回グループ発表『バッタ君町に行く』(1):発表担当者は、『バッタ君町に行く』について、ジブリ作品への影響や相互関連性を検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第7回グループ発表『バッタ君町に行く』(2)発表担当者は、『バッタ君町に行く』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第8回グループ発表『キリクと魔女』(1):発表担当者は、『キリクと魔女』について、ジブリ作品への影響や相互関連性を検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第9回グループ発表『キリクと魔女』(2)発表担当者は、『キリクと魔女』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第10回グループ発表『アズールとアスマール』(1):発表担当者は、『アズールとアスマール』について、ジブリ作品への影響や相互関連性を検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第11回グループ発表『アズールとアスマール』(2)発表担当者は、『アズールとアスマール』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第12回グループ発表『動物農場』(1):発表担当者は、『動物農場』について、ジブリ作品への影響や相互関連性を検討して報告発表と質疑応答を行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第13回グループ発表『動物農場』(2)発表担当者は、『動物農場』について、前回授業の発表と質疑応答をふまえて、独自の視点からプレゼンテーションを行う。他の参加者は発表に対して評価とコメントを行う。
第14回報告書作成:秋期セメスターの発表をふりかえり、3000字程度の報告書を作成する。グループ内で執筆担当者をきめ、一人当たり400~800字程度にまとめる。
第15回秋期セメスターのまとめ:成果発表とセメスターで扱った作品に関する復習テストを行う。