考古学概説Ⅱ
担当者阿部 朝衛教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングARC-102

授業の概要(ねらい)

 日本列島の文化は旧石器時代から始まる。先史時代は無文字社会であるので、歴史を研究するにあたり土器や石器などの遺物、住居や墓穴などの遺構が中心的な史料となるが、歴史時代でも遺構・遺物は大切な史料である。阿部担当の考古学概説 I・II では、旧石器時代から古墳時代までの経済・社会活動を遺跡・遺物を検討し、文化の連続性・不連続性を概説する。また、日本列島の文化の独自性、多様性も検討し、文化の時空間上の変化とその背景も追求していきたい。
 秋期の考古学概説IIでは、縄文時代、弥生時代、古墳時代の概説を行う。

授業の到達目標

 1.時間軸上では、縄文時代、弥生時代、古墳時代の文化内容の比較によって文化の連続性・不連続性が理解できる。
 2.東アジアにおいてのそれぞれの時代の特徴、それぞれの時代における空間的変化を理解できる。

成績評価の方法および基準

 期末テスト(80%)・履修態度(20%)によって評価する。テストの課題は講義内容にそったものである。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書
参考文献『考古学入門』鈴木 公雄 東京大学出版会
参考文献『日本考古学概論』斎藤 忠 吉川弘文館
参考文献『考古学ゼミナール』江上 波夫 山川出版
参考文献『考古学研究法』勅使河原彰 新泉社
参考文献その他の入門書・講座本などのリストはプリントして配布する。また、資料は適宜プリントして配布する。

準備学修の内容

 休日を利用し歴史系博物館や史蹟を見学する。図書館を大いに利用し、講義時の疑問点等を調べる。

その他履修上の注意事項

 各自の出身地または居住地の遺跡・遺物について調べておくことをのぞむ。

授業内容

授業内容
第1回 土器の起源と定住化
第2回 縄文時代の生業活動
第3回 縄文集落と道具
第4回 縄文人の形質
第5回 大陸との関係
第6回 弥生時代の渡来文化と伝統文化
第7回 弥生時代の生業活動
第8回 弥生時代の集落と道具
第9回 弥生時代人の形質
第10回 北海道・南西諸島の文化
第11回 墳丘墓と古墳
第12回 古墳築造の背景
第13回 古墳時代の生活
第14回 古墳時代における周辺地域の文化
第15回 まとめと試験