担当者 | 阿部 朝衛教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | ARC-402 |
考古学の主な研究対象は住居・墓穴などの遺構、土器・石器などの遺物である。これらの資料を記録し、活用するためにはさまざまな知識と技術を必要とする。そこで実際の資料をもとに、それらの知識と技術を学ぶことを本科目の目的とする。
秋期では、縄文土器模様原体復元・拓本を行なう。縄の復元ではかなり複雑な操作が必要である。これによって土器の製作から廃棄にいたる過程で付与された諸属性を抽出し、そこから縄文人の思考・行動の内容を復元する。この操作は、縄文土器ならず、すべての遺物に共通する検討方法であることを学んでほしい。春期の石器の検討方法も同様である。また、野球指導書を読んでも、すぐにヒットを打てないように、道具の製作・使用技術は身体の記憶・知識(言語では置き換えが困難な記憶・知識)を基盤としていることを理解してほしい。住居や墓穴などの遺構の時期を決定する際に土器はとても重要な役割を果たすので、その基礎的能力の獲得も7求める。室内での実習に加えて、キャンパス内での資源探索を行ない、利用可能な植物資源の採集を行なう。
1.土器の基礎的観察方法、情報の抽出・表現方法を修得する。
2.土器の材料である粘土、食糧となる植物などの環境資源を把握し、生態学的視点を学ぶ。
3.土器のおおよその時期を判断できる能力を修得する。
授業計画の項目で作成した資料はすべてレポートとして提出し、レポートをもとに評価する。出席しないとレポートの作成は困難となる。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特になし | ||
参考文献 | 考古学実習室所蔵の発掘調査報告書を随時参照 |
博物館や遺跡などを見学し、様々な考古学資料を観察する.
実習室からの遺物や原図の持ち出しは厳禁である。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 導入:キャンパス内での資源探索 |
第2回 | 縄文原体作成(縄の撚り方、右・左と段) |
第3回 | 縄文原体作成(異段と異条、正と反の撚り) |
第4回 | 縄文原体作成(多条) |
第5回 | 縄文原体作成(絡条体、組紐) |
第6回 | 原体と文様の対応関係 |
第7回 | 土器資料の観察(器形・製作技術) |
第8回 | 土器資料の観察(文様) |
第9回 | 製作技術の復元(胎土・成形) |
第10回 | 製作技術の復元(各種調整手法) |
第11回 | 土器片拓本・断面図実測(観察と拓本) |
第12回 | 土器片拓本・断面図実測(拓本の技術型式学的検討) |
第13回 | 土器の登録・計測・実測(観察と作図) |
第14回 | 土器の登録・計測・実測(観察と作図) |
第15回 | 土器の登録・計測・実測(技術型式学的検討)、総括 |