授業指導法(剣道)
担当者中澤 雄飛教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングESS-315

授業の概要(ねらい)

 本授業では、剣道の指導法と授業づくりについて解説していきます。具体的には、初心者が安全に楽しく、剣道を実践できるよう配慮した指導方法の説明と、それに関するディスカッションを行います。また、本授業は技術的な問題に止まらず、日本文化の伝承という問題も視野に入れています。なお、本授業は実習科目であるため、実技を中心に展開します。

授業の到達目標

 ・剣道の基礎的な技術を示範できる。
 ・目的に応じた指導案(指導計画)を作成することができる。
 ・指導案(指導計画)に沿った模擬授業、ないしは剣道指導を実施することができる。

成績評価の方法および基準

 ・受講態度(授業への取り組み、発言・質問、コメントペーパーの提出等)(40%)。
 ・指導案(指導計画)の作成と模擬授業、ないしは剣道指導(40%)。
 ・指導方法に関するプレゼンテーション(20%)。
 ※授業回数の3分の2以上の出席者を評価の対象とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しません。適宜、資料を配布します。
参考文献『中学校学習指導要領』文部科学省
参考文献『中学校学習指導要領解説 保健体育編』文部科学省
参考文献『高等学校学習指導要領』文部科学省
参考文献『高等学校学習指導要領解説 保健体育編・体育編』文部科学省
参考文献『初心者から指導者まで使える武道の教科書:柔道・剣道・相撲』小俣幸嗣・香田郡秀・桑森真介成美堂出版
参考文献新しい剣道の授業づくり』巽申直・恵土孝吉・本村清人編著『大修館書店
参考文献『教育剣道の科学』全国教育系大学剣道連盟編大修館書店
参考文献『剣道を知る事典』日本武道学会剣道専門分科会編東京堂出版
参考文献その他、適宜授業内で紹介します。

準備学修の内容

 ・実技科目ですので、体調管理には十分留意して下さい。怪我、体調不良等の場合は、報告・相談して下さい。
 ・授業ないしは指導実施者となる場合は、指導案(指導計画)を当日までに作成しておいて下さい。
 ・他者の指導を受けた場合は、その感想や気付いた点を次回の授業までにまとめておいて下さい。

その他履修上の注意事項

 ・本授業は、「スポーツ方法実習(剣道)Ⅰ・Ⅱ」の発展科目として位置付けられています。
 ・本授業は、未経験者への指導を対象としていますので、剣道未経験の方も履修することが可能です。
 ・防具・竹刀は貸与します。その他の用具の準備については、オリエンテーション時に説明します。
 ・事故防止のため、装身具は外して受講して下さい。また、貴重品は各自責任を持って管理して下さい。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(授業の進め方、評価方法、用具の準備について)(講義、ディスカッション)
第2回武道教育の歴史と文化(講義、ディスカッション)
第3回学習指導要領における剣道の位置付けと内容(講義、ディスカッション)
第4回基本動作の実践と指導法①(礼法、足さばき、素振り、防具の着脱、基本的な打突)(講義、実技)
第5回基本動作の実践と指導法②(基本的な打突、切り返し)(講義、実技)
第6回応用動作の実践と指導法①(応じ技、打ち込み稽古、約束稽古)(講義、実技)
第7回応用動作の実践と指導法②(掛かり稽古、互角稽古)(講義、実技)
第8回指導案の作成と模擬授業①(剣道の導入、初心者指導)(講義、実技)
第9回指導案の作成と模擬授業②(基本動作)(講義、実技)
第10回指導案の作成と模擬授業③(応用動作)(講義、実技)
第11回指導案の作成と模擬授業④(試合・審判運営)(講義、実技)
第12回剣道指導に関する研究発表と討論①(身体的・心理的特徴について)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第13回剣道指導に関する研究発表と討論②(文化的側面について)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第14回剣道指導に関する研究発表と討論③(授業研究について)(プレゼンテーション、ディスカッション)
第15回研究発表の再検討、授業のまとめ(講義、ディスカッション)