担当者 | 冨田 秀昭教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECP-102 |
新聞・テレビ・インターネットなどを通じて、皆さんは日々たくさんの経済関連ニュースを目にしていることでしょう。本講義では、経済学の分析手法を用いて、日本経済に関する諸側面について学ぶことを目的とします。
「日本経済入門Ⅱ」においては、金融、財政、労働市場の各分野に焦点を当てて、日本経済が置かれた現状を理解するとともに、今後直面する諸課題について検討します。
本講義を通じて、皆さんは「現在の日本の景気はどのような状況にあるのか」、「今後の日本経済はどうなるのか」など、現実の日本経済について自ら考えることを習慣づけて下さい。
(1)経済学の分析手法を用いて、日本経済に関するさまざまな側面について理解できるようになる。
(2)日本経済に関して学んだことを基礎にして、報道される経済関連ニュースについて周りの人に自分の言葉で説明できるようになる。
(1)期末試験60%をベースとして、それまでの講義で学んだ重要な概念や用語の理解を問う小テストないし課題提出40%(計4回、不定期)により総合的に評価します。
(2)合格ラインにわずかに満たない場合で、出席状況のほか日頃の受講姿勢を勘案して合格とすることもあるので、まじめに取り組んで下さい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『入門・日本経済(第6版)』 | 浅子和美・飯塚信夫・篠原総一 | 有斐閣、2020年 |
参考文献 | 『日本経済読本(第21版)』 | 大守隆 | 東洋経済新報社、2019年 |
(1)講義前に参考書の関連部分を熟読し、疑問点などをチェックして講義に臨んで下さい。
(2)講義内容の要点を記載したレジュメを毎回配付するほか、必要に応じて配付する最新経済データに基づいて、日本経済を理解するために必要な経済学の考え方を丁寧に解説することを心掛けるつもりです。帰宅してから、その日の講義内容を見直すなど、復習に重点を置いて取り組んで下さい。
(1)入門レベルの日本経済について体系立てて理解するため、「日本経済入門Ⅰ」からの連続履修を希望します。
(2)講義中の私語など、他の受講者に迷惑を掛ける行為があった場合には、成績評価に際して大幅減点、あるいは不合格とすることがあります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | <ガイダンス> 授業目的、授業方法、成績評価、準備学修および授業内容について |
第2回 | <講義> 日本の金融(1):金融システム |
第3回 | <講義> 日本の金融(2):マクロモデルと金融① 1)IS-LMモデル 2)IS曲線の導出 |
第4回 | <講義> 日本の金融(3):マクロモデルと金融② 1)LM曲線の導出 2)IS-LM分析 |
第5回 | <講義> 日本の金融(4):貨幣供給のメカニズム |
第6回 | <講義> 日本の金融(5):金融政策の概観① ― 伝統的金融政策 |
第7回 | <講義> 日本の金融(6):金融政策の概観② ― 非伝統的金融政策 1)ゼロ金利政策 2)量的緩和政策 |
第8回 | <講義> 日本の金融(7):金融政策の概観③ ― 非伝統的金融政策 1)包括的な金融緩和政策 2)量的・質的金融緩和 |
第9回 | <講義> 日本の財政(1):政府・財政の役割 |
第10回 | <講義> 日本の財政(2):財政の仕組み |
第11回 | <講義> 日本の財政(3):財政赤字と財政の持続可能性 |
第12回 | <講義> 日本の労働市場(1):日本の労働市場と日本的雇用慣行 |
第13回 | <講義> 日本の労働市場(2):日本的雇用慣行の問題 |
第14回 | <講義> 日本の労働市場(3):女性の就労とこれからの働き方 |
第15回 | <まとめ> 1)講義の総括 2)期末試験 |