教育学演習Ⅰ
担当者中澤 雄飛教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

 本演習は、体育・スポーツを主たる対象とし、その現在的課題について学術的に向き合うことを目指しています。体育・スポーツは、人間に不可欠な文化である一方、その概念は現在、多様化・肥大化しており、重要性のみならず多くの課題もまた指摘されています。そこで、スポーツに関わる人にあっては、それらの事象に対して冷静に調査・分析し、客観的に議論できる力が求められます。よって本演習では、体育・スポーツ科学の動向について解説すると共に、体育・スポーツ科学の研究方法について紹介していきます。そして、議論を通して各種テーマへの思考を深めていきます。なお、本授業は履修者のプレゼンテーションを基にしつつも、主としてディスカッション形式で展開します。

授業の到達目標

 ・体育・スポーツ科学の特徴とその研究方法について、説明することができる。
 ・体育・スポーツの諸事象に対して、自ら問いを立てることができる。
 ・学術的な方法に基づき、自らの考えを述べることができる。

成績評価の方法および基準

 ・授業への取り組み(発表、調査、議論への参加等)(40%)。
 ・期末レポート(主に調査量、問題設定の客観性、考察の論理性を評価)(60%)。
 ※授業回数の3分の2以上の出席者を評価の対象とします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しません。適宜、資料を配布します。
参考文献『はじめて学ぶ体育・スポーツ哲学』髙橋徹編みらい
参考文献『教養としての体育原理:現代の体育・スポーツを考えるために』友添秀則・岡出美則編著大修館書店
参考文献『教育剣道の科学』全国教育系大学剣道連盟編大修館書店
参考文献その他、適宜授業内で紹介します。
参考文献
参考文献

準備学修の内容

 ・研究発表に際しては、自らの研究テーマに沿った資料を発表日までに作成して下さい。
 ・期末レポートの作成に際しては、論理構成のメモを作成し、執筆前に必ず提出して下さい。
 ・時事問題に関心を持ち、自らの研究テーマと関連付けて思索し、気付いた点を記録しておくことを推奨します。

その他履修上の注意事項

 ・本授業は、「教育学演習Ⅱ」へと接続しています。
 ・次世代のスポーツ文化を担う人材として、自覚と責任、情熱を持って、真摯に学修して下さい。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(授業の進め方、評価方法等についての説明)(講義、ディスカッション)
第2回体育・スポーツ科学の動向(講義、ディスカッション)
第3回体育・スポーツ科学と教育学(講義、ディスカッション)
第4回身近な話題から体育・スポーツについて考察する(講義、ディスカッション)
第5回体育・スポーツの現状から問いを立てる(講義、ディスカッション)
第6回研究発表からの検討①―体育・スポーツ科学の研究方法―(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
第7回研究発表からの検討②―問題設定に着目して―(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
第8回研究発表からの検討③―論理性に着目して―(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
第9回研究発表からの検討④―先行研究に着目して―(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
第10回研究発表からの検討⑤―研究領域の在り方に着目して―(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
※体育・スポーツ実践に関わるゲストスピーカーを招いてのディスカッション
第11回研究発表からの検討⑥―体育・スポーツ科学の複合性に着目して―(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
※アダプテッドスポーツに関わるゲストスピーカーを招いてのディスカッション
第12回研究発表からの検討⑦―研究計画に基づく報告・発表―(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
第13回学術的な文章の書き方、文献リストの作成方法(講義、ディスカッション)
第14回期末レポートの作成方法、論理展開の検討(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)
第15回期末レポートの修正と振り返り、授業のまとめ(講義、プレゼンテーション、ディスカッション)

※ゲストスピーカーの招聘については、講師のスケジュールの都合により、変更となる場合があります。