担当者 | 高橋 裕史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | HSG-102 |
この20年余りの日本では、英語を中心とする「外国語」の運用能力の必要性と重要性が、過度にすぎるくらい、指摘されてきている。確かに、外国語の知識があった方が、生涯教育という観点からも、自己の啓発と向上という観点からも望ましいことではある。しかし、語学の運用能力という技術面しか無いことは、見た目だけが立派な容器にしかすぎず、その容器に入れる中身が無いに等しい。その一方で、日本と海外諸国とが近代以前にどのような関係を樹立していたのか、ということも、近年では求められている。そのため、この講義では、特に今の日本人には縁遠く感じられるであろう、ヨーロッパと日本の歴史関係を中心に組み立てて、その基本的諸相について取り上げる。
・近代以前の日本と、キリスト教を主体としてヨーロッパとの基本的な歴史関係の諸相を理解できるようになること。
・日本史の中の「世界史」、世界史の中の「日本史」という複眼的な思考の基礎を養えるようになること。
・日本の大学の単位修得が容易過ぎるとの批判を受けて久しいが、この授業では、成績評価を厳格に実施する。
・そのための具体的な方法は、以下の通りである。
①複数回の講義内試験40% 中間試験30% 最終試験30%を基準とする。
②レポートを課した場合、レポートの期限までの提出が、平常点に加味される。
*レポートの課題は、インターネットでのコピーによる安易な作成を防ぐために、高橋が配布した文献の内容に関する解答を中心としたものとなる。レポートは指定した講義日の開始時に回収する。
③出席は単位認定を担保するものではない。つまり、皆勤であっても試験等の成績が悪ければ単位の認定は難しい。
④講義時の態度も、単位認定および成績評価に反映される。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ・特定の教科書は無い。講義で高橋の口頭説明をしっかりと記したノートが、各自の教科書となる。 | ||
参考文献 | 多岐にわたるので、入手しやすく、読んで分かり易い文献を、適宜、紹介する。 |
・高度に専門的な著作物を読む必要はないが、日本とヨーロッパの歴史関係について、自分なりに調べ、講義を受けた後は、自分の思い描いていたイメージとの共通点や相違点を確認しておくこと。
・少なくとも、この授業では、私語を慎み、分からない部分が多くても、将来の自分への自己投資と思って我慢強く講義に望むことを、自分に言い聞かせること。
*なお、このシラバスの記載内容とは、多少異なる形やテーマで、実際の講義が進む可能性もあることを、了解されたい。
①「おしゃべり」「電話」は厳禁とする。した場合この講義の履修を事実上「放棄」したものとみなし、即座に教室から退室してもらう。
②受講態度=遅刻、私語、内職、講義の途中退室、やる気のない態度や姿勢(イヤホンやヘッドホンを着用し、椅子にだらしなく腰掛けるなどその他)の悪い学生、真面目に授業を受けようとしている学生諸君の気力に水を差すような言動をする学生については、受講を認めない。
③試験は講義内容を踏まえ、じっくり考え、論理的に論述するような問題となるので、遅刻や欠席が多いと単位は不可能なので、この点も考えて受講を決めて貰いたい。
④インターネット上で本学の評価を調べ、そこに書かれている内容を自分なりに考えて貰いたい。受講学生である諸君一人一人の態度や姿勢が、帝京大学の「今と将来」の社会的「評価」を決定することを肝に銘じてほしい。
⑤大学の授業は高校の授業の延長では無いので、その積もりのレベルと内容の講義をするので、心得ていて貰いたい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス(講義内容の説明、守るべき規範事項の説明、講義の進め方その他) |
第2回 | 日欧交渉史はどう学ばれて来たのか |
第3回 | ヨーロッパ進出前後の日本の国際環境 |
第4回 | イエズス会:創設とその組織について |
第5回 | 布教保護権と日本 |
第6回 | イエズス会の日本進出 |
第7回 | 講義内試験(持ち込み不可) |
第8回 | 武器移転Arms-transferと鉄砲伝来 |
第9回 | 近世ヨーロッパの兵器産業と武器移転 |
第10回 | 正当戦争論の系譜 |
第11回 | 宣教師の錬金術 |
第12回 | イエズス会と日本人聖職者の養成問題 |
第13回 | イエズス会宣教師と日本語 |
第14回 | 世界史から読み直す日本の歴史 |
第15回 | まとめと「試験」 注意:試験は定期試験期間での実施もあり得る |