生活の医学Ⅱ
担当者浜本  洋教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングBAM-102

授業の概要(ねらい)

 人間には日々健康に生きるための仕組みが備わっている。しかしながら日常の生活の中で、風邪をひいたり、生活習慣病になったり、ガンを発病したりするなど、病気になることがある。病気の治療には薬が用いられることがある。最近では、より効き目が高く、安全性も高い新しい薬剤が開発され、様々な病気が治療できるようになってきた。一方、薬は思わぬ副作用を示すことがあるため、薬を利用するにあたって、患者も正しい知識を持つ必要がある。生活の医学IIでは、主に生活習慣病や神経疾患など内的な要因による病気について、その原因の概略の解説、及び、どのように薬が作用するか紹介する。また、身近な風邪薬やサプリメントなどについても解説し、薬に対する理解を深める。

授業の到達目標

 生物の仕組みの概略を理解し、病気になる原因と、それを治療する薬剤の作用メカニズムなどについて理解を深め、実生活に役立てることを目標とする。また、付随してヒトが健康な生活を送るための生物のシステムについても理解する。

成績評価の方法および基準

 筆記試験の成績を6割、講義毎の小テストの成績を4割とし、合計100点で評価を行う。欠席が4回を超える場合は、単位を付与することができない場合がある。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 特定のテキストは使用しない。講義ごとにレジュメを配布する。
参考文献薬がみえるvol.1~3MEDIC MEDIA
参考文献『はじめの一歩は絵で学ぶ 薬理学 第2版』黒山政一、香取祐介著じほう、2019
参考文献『今日の治療薬2019: 解説と便覧』浦部晶夫、島田和幸、川合眞一 (編集)南江堂

準備学修の内容

 MELIC内の参考図書やweb検索などで、積極的に準備学習、復習をすることが望ましい。LMS上に連絡事項や資料も載せるので、随時確認すること。

その他履修上の注意事項

 授業中の私語は慎むようお願いするが、質問は積極的に行うことを望む。他の受講生の迷惑になる場合は退出を求めることがある。また、講義の内容は場合によって一部変更されることがある。

授業内容

授業内容
第1回講義の概要の紹介 薬の作用機序の概略(前期の復習)
第2回神経系に作用する薬 神経系総論 神経系の仕組みについて理解する
第3回神経系に作用する薬 認知症(アルツハイマー型認知症) 認知症の発症機序、治療薬の種類と作用について理解する
第4回神経系に作用する薬 うつ病 うつ病の発症機序、治療薬の種類と作用について
第5回神経系に作用する薬 不眠症 不眠症の原因、及び治療薬の種類と作用について理解する
第6回生活習慣病 糖尿病 糖尿病の原因と症状、治療薬について理解する
第7回生活習慣病 脂質異常症(高脂血症) 脂質異常症の原因と症状、治療薬について理解する
第8回生活習慣病 高血圧 高血圧の原因と症状、治療薬について理解する
第9回血液系に作用する薬 血液概論及び止血薬 血液系の仕組み、及び止血薬の種類について理解する
第10回血液系に作用する薬 貧血 貧血の原因と症状、及び治療薬の種類について理解する
第11回血液系に作用する薬 抗血栓薬、血栓溶解薬(脳梗塞や心筋梗塞など) 血栓塞栓症の治療薬の種類について理解する
第12回痛み・炎症・熱に作用する薬 解熱鎮痛薬の作用機序について理解する
第13回総合感冒薬について いわゆる風邪薬に配合されている薬について理解する
第14回サプリメントについて 栄養補助食品の種類と機能について理解する
第15回前期講義のまとめ