保健体育科教育法Ⅱ
担当者大熊 誠二
単位・開講先選択  2単位 [スポーツ医療学科]
科目ナンバリングESS-308

授業の概要(ねらい)

 授業計画、模擬授業(マイクロティーチング)、授業省察の活動を通し、保健体育科教員に求められる授業力量(授業計画力、授業実践力、授業省察力)の向上を図る。

授業の到達目標

①学習指導要領に基づく保健体育科の目標と内容および学習者の発達段階を踏まえた授業を立案できる。
②身なりや声の大きさ、生徒への相互作用行動など最低限必要な教師行動を模擬授業(マイクロティーチング)中に発揮できる。
③教師行動と教材内容の両観点から自己の授業を省察できる。
④組織的観察法の意義と方法を理解し、それから得られる客観的データに基づき体育授業を省察できる。

成績評価の方法および基準

単元計画および学習指導案、模擬授業中の教師行動(30%)、省察会の言動およびリフレクションシート(30%)、試験(40%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『中学校学習指導要領解説保健体育編平成29年7月』文部科学省東山書房
教科書アクティブ・ラーニングで学ぶ小学校体育の授業づくり鈴木直樹ほか編著大学教育出版
参考文献『小学校学習指導要領解説体育編平成29年8月』文部科学省東洋館出版社
参考文献『高等学校学習指導要領解説保健体育編平成30年7月』文部科学省東山書房
参考文献『体育授業を観察評価する 授業改善のためのオーセンティック・アセスメント』高橋健夫編著明和出版
参考文献『新版体育科教育学入門』高橋健夫ほか編著大修館書店

準備学修の内容

授業中で用いた資料やレポート、ノート等を丁寧にまとめ直し、ひとつのファイルに綴じ教職用のポートフォリオを作成すること。
講義の中での討議を振り返り、単元計画及び学習指導案の作成と修正については授業外の時間も使い、
丁寧に作成したり、修正したりしてより良く変容させていくこと。
教育実習において、学修指導案作成、授業実践、授業評価等のPDCAサイクルが実施できるようにする。

その他履修上の注意事項

・教員志望者としてふさわしい態度と身なりで受講すること。
・受け身にならず、主体的に学ぶ姿勢で臨むこと。
●後期の授業は、対面とオンライン(LMS)で展開するので、授業の進捗状況をしっかりと確認して、毎時間の授業に望むこと。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(対面授業):授業の進め方、評価方法、受講上の留意点、授業力量について、専門種目調査(次回までにグループ・模擬授業の領域を決定)
第2回組織的観察法の意義と方法:期間記録法、相互作用行動記録法、形成的授業評価
第3回マイクロティーチングの説明、教科内容についての知識の習得
第4回マイクロティーチングの準備(略案、掲示物、学習カードなどの作成)
第5回マイクロティーチングA・B
第6回マイクロティーチングC・D
第7回マイクロティーチングの省察①(映像視聴とデータ集計)
第8回マイクロティーチングの省察②(データ分析)
第9回模擬授業の準備①(単元計画、学習指導案の作成)
第10回模擬授業の準備②(掲示物、学習資料などの視覚教材の準備)
第11回模擬授業A ※50分(体育実技①)
第12回模擬授業B ※50分(体育実技②)
第13回模擬授業C ※50分(体育理論)
第14回模擬授業D ※50分(保健分野・科目保健)
第15回模擬授業の省察、今後の課題の抽出、まとめの試験