担当者 | 石川 正史 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECP-313 |
この講義では、南アジア随一の国土面積と世界第二位の人口を有するインドを多面的に取り上げます。皆さんはインドについてどれ位知っていますか。どうしてインダス文明発祥の地なのに、独立は1947年なのか? どうして広大な国土を持ちながら、農業の生産性は低いのか? そんな質問にお答えします。インドではインフレ率の高止まりと規制緩和の遅れが成長鈍化の主要要因となっていましたが、2014年の政権交代を契機に経済の立て直しが着実な成果を上げてきました。そして2019年の総選挙でも現政権が圧勝したにもかかわらず、景気の低迷が始まりました。何故このようなことが起きたのか、この事態にこれからどのように対応していくのか注目されます。このようなインド経済の動向に加えて、本講義ではインドの歴史・文化・地理・政治・宗教などにも触れ、それらの相関関係を踏まえながら、多様性に満ちたインドという国家を多元的に捉え、スライドも多用して、一つの地域として総合的に理解することを目指します。
・インドに関する基礎的な知識を総合的に修得し、その独自性・異質性を積極的に理解した上で、自らの多面的で開放的な国際性を身に付ける。
・インドという窓を通して世界や日本を観察し、多面的な比較が出来る。
中間試験22%、小テスト(複数回)28%、期末試験35%、授業態度15%で成績評価を行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストとしては毎回、配布プリントを使用、参考書は下記の通りです。他に日本経済新聞を参考に使用、時に英文資料の使用を考慮しています。 | ||
参考文献 | インドの歴史 | バーバラ・メトカーフ | 創土社 |
参考文献 | 深い河 | 遠藤周作 | 講談社文庫 |
インドを巡っては常時多くの報道がなされています。学生は日本経済新聞を中心に、各種のメディアを通じてそれらの情報をチェックした上で講義に臨んで下さい。こちらからも適宜、有用な資料を提示・配布します。又、授業冒頭では前回の振り返りを実施したり、復習の小テストを行いますので、授業の復習に加えて、重要事項については追加で自主的に研究することを推奨します。
未知なるもの、自分の常識や日常と異なるものに対して積極的に興味を示し、学問として取り組むと同時に、自らの将来の生き方・職業に繋げる、柔軟で開放的な発想を持った学生の参加を期待します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション:インドが注目される理由は何か。 |
第2回 | インドの地政学的位置付け |
第3回 | インドの歴史① インダス文明からグプタ朝迄 *基礎情報・地理・歴史を対象とした小テストを実施するので、十分に復習しておくこと。 |
第4回 | インドの歴史② 群雄割拠からムガル帝国迄 |
第5回 | インドの歴史③ 東インド会社からセポイの反乱迄 |
第6回 | インドの歴史④ 二つの世界大戦から独立迄 *歴史を対象とした小テストを実施するので、十分に復習しておくこと。 |
第7回 | インドの政治① 政治制度 |
第8回 | インドの政治② 政治史 *第1回から第8回の授業内容を対象にした中間テストを実施するので、十分に復習しておくこと。 |
第9回 | インドの宗教① 主要宗教の起源と特徴 |
第10回 | インドの宗教② 主要宗教の比較と食文化 |
第11回 | インドの外交 |
第12回 | インドの経済発展① 経済発展の歴史 |
第13回 | インドの経済発展② インフラの整備 *宗教・外交・経済発展を対象とした小テストを実施するので、十分に復習しておくこと。 |
第14回 | インドの経済発展③ 産業別の概要と課題 *当該セメスターの全講義内容を対象とした小論文テストを授業の終わりに配布します。(提出は第15回授業) |
第15回 | 総括 *当該セメスターの全講義内容を対象とした期末テストを実施するので、十分に復習しておくこと。 |