グローバルスタディーズ演習Ⅲ
担当者田宮  憲教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングSEM-403

授業の概要(ねらい)


 このゼミ(グローバルスタディーズ演習)では、グローバル・エコノミーにおける日本経済の現況を概観し、外需主導型成長を実現する諸政策について学びます。近年の日本経済は、バブル崩壊後、約25年間、成長の歩みが止まっています。そのため、政府は、外国(人)の需要に着目し、輸出振興戦略、海外需要開拓戦略、インバウンド政策等を推進しています。このゼミでは、これらの諸政策の実例を検討し、その成否を考察することを課題とします。
 実際の授業では、成長産業の動向やクールジャパン戦略、観光客誘致策等から各自がテーマを選び、主体的に学修を深めていきます。また、情報収集・共有・統合といった学修プロセスを意識づけるため、Team-Based Learning(チーム作業を主体とした学修)、Project-Based Learning(プロジェクト型学修)の手法を用いてチーム作業を進め、学期末にチーム・プレゼンを行います。就職活動の準備にもなるので、主体的、協調的な態度で、ゼミに参加してください。

授業の到達目標

 このゼミでは、グローバル・エコノミーにおける日本経済の現況を整理し、特に外需主導型成長に関わる諸政策、諸問題を学修することを目標とします。ゼミは、一方的な講義を受ける場ではなく、主体的に学び、個人の学修のみならずチーム作業を通じて、何らかの成果を創造する場です。従って、十分なゼミ活動を実践すれば、以下の諸能力を向上させることができます。
(1)日本経済の現況を説明できる。
(2)外需主導型成長に重要な政策(輸出振興戦略、海外需要開拓戦略、インバウンド政策等)を説明できる。
(3)チーム作業を通じて、適切なプレゼン資料を作成することができる。
(4)チーム作業を通じて、就職活動に必須のグループディスカッション等の準備ができる。

成績評価の方法および基準

(1)チーム・プレゼン 50%
(2)個人課題のレポート 50%
チーム・プレゼンの評価に関しては、評価規準・基準を記したルーブリック(評価シート)に基づいて、学生同士の相互評価を実施します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

個人テーマ、チーム・プレゼンの課題について、資料収集、原稿の作成、プレゼンの準備等、授業時間外に作業を着実に進めてください。個人、チームの作業進捗状況を毎時間確認し、翌週までの準備学修の内容を具体的に指示します。

その他履修上の注意事項

 このゼミでは、3年生、4年生とも個人テーマに関する「研究」をチーム作業と並行して進めてもらいます。チーム作業によるプレゼンも重要ですが、個人テーマに関する研究を深めることは、大学での学修の集大成として、さらに重要です。この点を十分に認識し、自らの専門性を高める努力を継続的に行ってください。
 3年生の履修者で、来年度に「卒業論文」の作成を希望する履修者は、事前に必ず相談してください。文化経済学、国際経済学をテーマとした「卒業論文」のみ指導の対象です。「論文」の作成には、膨大な資料の読解力・分析力、統計解析等を中心とした基本的な調査能力を備えていることが前提となりますので、3年生のうちに十分な基礎能力を修得してください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回日本経済の推移の解説
第3回アベノミクスの解説
第4回外需主導型成長に関わる諸問題の整理
第5回成長産業の輸出戦略について
第6回クールジャパン戦略について
第7回インバウンド(観光客誘致)政策について
第8回チーム分け。各チームでチーム課題(外需獲得に関する政策・戦略の基本)の選定作業を行う。
第9回チーム・プレゼンの準備(1)
第10回チーム・プレゼンの準備(2)
第11回チーム・プレゼンの準備(3)
第12回チーム・プレゼンの準備(4)
第13回チーム・プレゼンおよび質疑応答(1)
第14回チーム・プレゼンおよび質疑応答(2)
第15回前期の総まとめ。夏休みの課題の提示。