ヨーロッパ経済論Ⅰ
担当者田中 延幸教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングECP-319

授業の概要(ねらい)

 現在、ヨーロッパ経済を構成する諸国の大半はヨーロッパ連合(EU)に加盟し、EU経済の理念・政策・制度から大きな影響を受けている。そのため、ヨーロッパ経済はEU経済とほとんど重なっている。とはいえ、EUが一つの国家を形成していないことから、EU加盟国の経済の自立性・独自性も高い。以上のことを踏まえ、この授業では、ドイツ経済やフランス経済をはじめとする主要なEU加盟国の経済の動向にも留意しながら、EU経済の成立と展開について説明する。したがって、この授業を通じて、EU経済を軸にヨーロッパ経済の歴史と現状について学ぶ。

授業の到達目標

 EU経済の歴史と現状について理解し、説明することができる。

成績評価の方法および基準

 平常点(授業中の質問に対する回答など、授業への意欲):40%
 テスト:60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書使用しない。プリントを配布する。
参考文献『現代ヨーロッパ経済』田中素香・長部重康・久保広正・岩田健治有斐閣アルマ

準備学修の内容

 授業の冒頭に、前の回の授業の内容について質問するので、質問に答えることができるよう、前の回の授業の内容をしっかり復習しておくこと。

その他履修上の注意事項

 ヨーロッパ経済論Ⅱも履修することが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション
第2回 EU経済と国民経済
第3回 ヨーロッパ経済統合思想の起源
第4回 第一次世界大戦とヨーロッパ意識
第5回 ヨーロッパ経済統合運動の展開
第6回 1930年代大不況とヨーロッパ統合構想
第7回 第二次世界大戦とヨーロッパ統合構想
第8回 マーシャル・プランとヨーロッパ統合
第9回 戦後改革とヨーロッパ統合
第10回 シューマン・プランとECSC
第11回 ECSCの制度的特徴
第12回 ECSCからEECへ
第13回 EECの制度的特徴
第14回 ヨーロッパ経済の黄金時代とヨーロッパ統合
第15回 まとめとテスト