担当者 | 杉浦 史和教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECP-316 |
日本人のロシアに対する理解度は非常に低く、また過去の偏見に囚われていることも多いのですが、ロシアは我が国の隣国であり、新興国の一つとして大きな可能性を秘めている国でもあります。変化の激しいこの国を、我々はいつの時代も正確に理解していく必要があります。
この授業では、まずロシアの国の成り立ちから歴史的に理解するように努めます。またソ連崩壊後、社会主義から資本主義へ体制移行したことを題材にして、ソ連型経済システムと比較しながら現在の経済システムを理解します。またロシアは現在、これからの世界経済の新たな成長の震源地としてBRICsの一角を形成していますが、ロシアに豊富にあるエネルギー資源が国の経済にどのような影響を与えているのかを理解していきます。これに関連して、環境問題や国際経済関係など個別具体的なロシア経済の問題を取り扱います。また地域的には、日本とも関係の深い極東の発展に関する問題を取り上げるほか、かつてはソ連圏であった東ヨーロッパ諸国、並びに中央アジア・コーカサスの国々の動向についても、ロシアと比較しながら理解できるよう努めます。
この授業を通じて、正確なロシア経済の知識を吸収する姿勢を獲得して下さい。
ロシア経済のかかえる環境問題並びに国際経済関係を理解できること。ロシアの極東地域の経済、東ヨーロッパ諸国並びに中央アジア・コーカサスの経済についての特徴を理解できること。
期末テスト47点、スマートフォンアプリのRESPONを使ったリアクションペーパー提出14点、授業の確認クイズをLMSで提出39点。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 現代ロシア経済論 | 吉井昌彦、溝端佐登史編 | ミネルヴァ書房 |
参考文献 |
毎回授業終了時にスマホアプリResponoで授業の感想や質問を記入してもらいます。これは出席点となるほか、重要な質問については次回授業で振り返りを行います。またLMSを利用して、毎回、簡単なクイズを3題出題します。これに答えることで、授業内容の定着を図り、また授業への出席を促します。授業に参加することで解答のヒントが得られるので、必ず出席してください。なお、LMSには授業レジュメを事前にアップロードするので、毎回必ずダウンロードして、授業に臨んでください。これらを利用して、積極的に勉強していって欲しいと思います。
この講義はパワーポイントを利用した教科書の解説を柱としています。レジメは毎回授業前にLMSにアップロードします。各自、レジメを事前にダウンロードして目を通しておいてください。授業ではできるだけ前列に座るようにして下さい。また日常生活のなかで、新聞・雑誌などに載っている関連記事に目を通しておくことを希望します。質問は授業中でもそれ以外でも歓迎します。
教室内では、脱帽、携帯電話や電子機器の使用禁止、私語を慎むなど、他の受講生の迷惑にならないだけでなく、積極的に授業に参加して学習効果を高めるよう心がけて下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業案内・オリエンテーション:ロシア経済のマクロ的特徴(前期の復習) |
第2回 | ロシア経済の発展の歴史(前期の復習) |
第3回 | 体制移行経済ロシアの課題(前期の復習) |
第4回 | 開発と環境(1):社会主義体制の功罪 |
第5回 | 開発と環境(2):地球温暖化問題とロシアの関わり |
第6回 | 極東ロシアの動態(1):ロシアは東に向かう |
第7回 | 極東ロシアの動態(2):日ロ関係の起爆剤となるか? |
第8回 | 国際経済関係(1): 急速な国際経済との統合 |
第9回 | 国際経済関係(2):国内資金の動員を妨げているもの |
第10回 | 国際経済関係(3):「資源の呪い」論 |
第11回 | 中・東欧の体制転換(1):EU加盟に成功した国々 |
第12回 | 中・東欧の体制転換(2):キャッチアップを急ぐ国々 |
第13回 | 中央アジア・コーカサスの体制転換(1):産油国のケース |
第14回 | 中央アジア・コーカサスの体制転換(2):非産油国のケース |
第15回 | 総まとめとテスト |