担当者 | 千代 勇一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)] | |
科目ナンバリング | AMS-201 |
「ラテンアメリカの社会と文化Ⅰ~Ⅳ」はラテンアメリカ地域の文化と社会を総合的に理解することを目的としており、この「ラテンアメリカの社会と文化Ⅰ」ではラテンアメリカの文化の多様性からアプローチします。ラテンアメリカの文化と一口にいっても、カリブ海地域やアンデス地域など地域によって大きく異なっており、その要因としてそれぞれの地域固有の自然環境や歴史などが挙げられます。
そこで講義では、作物、食文化、酒、音楽、宗教など様々な文化要素を題材として、ラテンアメリカの文化の多様性とそれを生み出す要因について詳しく解説をします。
(1)ラテンアメリカの文化、自然、歴史に関する基礎知識を身につける。
(2)文化の多様性と自然環境および歴史との関係を理解する。
(3)ラテンアメリカの文化の成り立ちと特色を地域ごとに説明できる。
評価の方法:小レポートなど授業参加:50%/試験:50%
評価の基準:(1)ラテンアメリカ諸国の文化の基本事項を説明できる。
(2)文化と環境・歴史の因果関係を論理的に説明できる。
(3)文化の多様性の今後のあり方について自らの考えを根拠とともに提言
※規定回数以上の授業への出席は成績評価を受けるための条件ですが、それだけでは評価されません。
※授業内で出される課題の小レポートの内容、授業におけるマナーや学ぶ姿勢などが授業参加として評価されます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは使用せず、プリントを配布します | ||
参考文献 |
(1)レジュメやノートを見返して授業の復習を行うだけでなく、テレビ、新聞、インターネットなどを活用して積極的に授業で扱ったラテンアメリカ諸国について調べてください。
(2)授業後またはオフィスアワーには授業の内容に関する質問を積極的にしてください。
(1)ラテンアメリカの地図を見て、どこにどのような国があるのかを調べてきてください。
(2)ラテンアメリカに関して何らかの興味、関心、問題意識を必ず持って受講してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション:授業の進め方、評価方法、予定などの説明 |
第2回 | ラテンアメリカ?中南米?イベロアメリカ?:地域の呼称問題 |
第3回 | なぜ古代文明は厳しい環境の中で生まれたのか?:自然環境の利用と文明の発展 |
第4回 | 作物(1)世界を変えたアンデス原産のジャガイモ:保存と毒抜きの技法 |
第5回 | 作物(2)メソアメリカ原産のトウモロコシの栽培とその多様な利用法 |
第6回 | 酒造りの文化誌(1)異母兄弟(?)のテキーラとプルケ |
第7回 | 酒造りの文化誌(2)アンデス伝統の口噛み酒チチャとその変容 |
第8回 | 食文化:メキシコ料理とペルー料理の歴史 |
第9回 | 音楽(1)ラテンアメリカの多様な音楽:マリアッチ、クンビア、レゲエなど |
第10回 | 音楽(2)ラテンアメリカ音楽を彩る多様な楽器:カホン、スチール・ドラム、アルパなど |
第11回 | 多様な宗教:自然崇拝からキリスト教、そして呪術や骸骨信仰まで |
第12回 | 社会関係:"ゴッドファーザー"や親分子分(パトロン=クライアント)からなる社会関係 |
第13回 | メディア(1)ベネズエラのメディア |
第14回 | メディア(2)コロンビアのメディア |
第15回 | 総括:ラテンアメリカの文化の特徴 |