演習Ⅱ
担当者中西 俊裕教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 世界経済は国際政治の動向に大きく影響を受ける時代に入っています。当ゼミでは地域、国ごとに見て経済が国際的な政治、軍事を踏まえた地政学的観点からどんな影響を受けているかを考えます。また日本経済が国際的な変化からうける影響についても考え、発表や討論を通じて意見表明のしかたを身につけます。

授業の到達目標

 国際経済と日本とのかかわりについて、多面的に理解する能力を培います。通商、金融、資源などの問題で対立解消やプロジェクト実施をめぐって、各国政府間の交渉やシグナル交換がどう進むのか、同盟関係や政治的な連携の変化はどう進むのか、それらが経済に与える影響は何かについて理解を深め、発表を通じて根本の部分をわかりやすく他者に説明できるようになることを目指します。

成績評価の方法および基準

 中間レポート20%、期末試験30%、授業の発表50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書関連テーマに関する文献のプリントを随時配布します
教科書
参考文献経済がわかる論点50 2020みずほ総合研究所東洋経済新報社
参考文献対立の世紀ーグローバリズムの破綻イアン・ブレマー日本経済新聞出版社
参考文献地殻変動する国際エネルギー資源業界中津孝司創成社
参考文献中東和平 歴史との葛藤中西俊裕日本経済新聞社

準備学修の内容

 新聞や雑誌などのニュースで取り上げられる経済、政治関連の主なニュースに日ごろから目を通しておくこと。重要な項目、キーワードについては随時予告します。

その他履修上の注意事項

出席は最低で6割必要

授業内容

授業内容
第1回 【イントロダクション】前期「演習Ⅰ」のポイント再確認とゼミ発表の方針決定
第2回 【米国①】安全保障・外交—対アジア、ロシア、中東など
第3回  【米国②】経済・金融財政—成長の展望、財政政策、金利動向
第4回  【中国①】安全保障・外交—対米関係、周辺国関係
第5回  【中国②】経済・金融財政(債務)—成長の展望、債務問題
第6回  【東南アジア①】安全保障・外交—対中関係、対日関係
第7回  【東南アジア②】経済—成長の展望、直接投資と域内産業発展
第8回 【中間まとめ】ここまで扱った国・地域の関係について質疑・討論
第9回 【中東①】政治—米国の撤退、宗派問題、パレスチナ問題
第10回 【中東②】経済—産油国の政策、原油価格、世界経済への影響
第11回 【欧州①】政治・外交—英のEU離脱、難民問題、右翼政党の台頭
第12回 【欧州②】経済・金融財政—成長の展望、財政赤字と金融の動向

第13回 【ロシア】政治・経済—原油依存の経済体質、軍拡による財政負担拡大への懸念
第14回 【総論】「新冷戦」が国際経済にもたらす重圧―質疑と討論
第15回 まとめと期末試験