国際刑事法Ⅱ
担当者増田 隆教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングCRL-302

授業の概要(ねらい)

国際刑事法について日本語で講述する。国際刑事法(国際刑法)は、「国際法的な刑法」とも「刑法的な国際法」ともいいうる学際的分野であり、さらに、歴史も浅い新しい学問でもある。国際刑事法の射程は、大まかにいって、刑法適用法、国際司法共助、刑事国際法(国際刑事裁判所規程)に三分されるが、本講では後一者及び裁判所の運営を害する罪(国家的法益に対する罪)を扱う。

授業の到達目標

①標準的な考え方(学説)を自分の言葉で説明できるようになること。
②実例を標準的な考え方(学説)の角度から分析できるようになること。

成績評価の方法および基準

出席は単位取得の前提条件である。成績評価については、筆記試験(若しくはレポート)(60%)及び小テスト(40%)で行う予定である。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『現代国際刑事法』(2018年)城祐一郎成文堂
教科書『国際刑事裁判所 : 最も重大な国際犯罪を裁く』(2版:2014年)村瀬信也ほか東信堂
参考文献『Introduction to International Criminal Law』(2nd Revised Edition:2012年)M. Cherif BassiouniMartinus Nijhoff

準備学修の内容

教科書の該当箇所を通読してもらいたい。

その他履修上の注意事項

私語厳禁。授業レベルは刑法総論・各論に関する基礎知識を習得した学生に合わせる。それゆえ、刑法総論、刑法各論が既習であることが望ましい(同時履修可)。また、刑事訴訟法及び国際法の授業も履修することをお勧めしたい。なお、レジュメ等は、理由の如何を問わず、授業時のみに配布する。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回国際刑事裁判の概念
第3回国際刑事裁判規程の概略
第4回ローマ規程実体法総論(1)
第5回ローマ規程実体法総論(2)
第6回ローマ規程実体法各論(1)
第7回ローマ規程実体法各論(2)
第8回ローマ規程実体法各論(3)
第9回ローマ規程手続法(1)
第10回ローマ規程手続法(2)
第11回確認テスト
第12回裁判所の運営を害する罪(1)
第13回裁判所の運営を害する罪(2)
第14回ローマ規程の諸問題
第15回復習