国際経済政策論Ⅰ
担当者二村 英夫教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングECP-305

授業の概要(ねらい)

現代の世界経済において超大国同士の貿易を巡る衝突は深刻化しています。国際経済政策論の基本学習として、まず、貿易に関する基礎理論、貿易政策に関する基礎的な考え方、歴史的に見た貿易政策の効果や役割、近年の保護貿易主義的な動向と影響について考察します。

授業の到達目標

自由貿易の意義、貿易の基礎理論および貿易政策の基礎理論を理解すること、これに加え、現実の貿易問題に関する理解と解決策を考察することを到達目標とします。

成績評価の方法および基準

出席状況(25%)と授業内に出す課題(10%)、中間試験、期末試験(65%)で総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『国際経済学 理論と政策 上 貿易論(第10版)』P.R.クルーグマン丸善出版

準備学修の内容

各授業で配布した資料をベースに復習を心がけてください。また、日頃から、国際金融経済のニュース報道に関心を持つようにしてください。

その他履修上の注意事項

経済政策論Ⅰ、経済政策論Ⅱを履修済みであるとよいです。また、国際経済政策論Ⅰと国際経済政策論Ⅱを継続して履修することを原則とします。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回世界貿易の発達と現状
第3回貿易の基礎理論(比較生産費説:リカード・モデル)
第4回比較生産費説(貿易の利益)
第5回比較生産費説から自由貿易の基本命題
第6回特殊要素と所得分配
第7回所得分配と貿易の利益
第8回資源と貿易(ヘクシャー=オリーン・モデル)
第9回要素価格均等化定理(ヘクシャー=オリーン・モデル)
第10回標準モデルを用いた貿易の理解
第11回貿易政策の理論(輸入関税の効果)
第12回貿易政策の理論(輸入割当制と輸出補助金)
第13回1930年代の保護貿易政策の帰結と教訓
第14回現代の保護貿易政策(米中の保護貿易政策など)
第15回まとめ