国際経済政策論Ⅱ
担当者二村 英夫教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングECP-306

授業の概要(ねらい)

国際経済政策論Ⅰでの基礎理論を中心にして現在深刻化している国際金融経済問題を学習し、基本的な問題点を理解し経済政策を含めた解決策を考える授業です。具体的には、戦後の世界秩序、国民経済を念頭に置き新自由主義の考え方の進展と最近のこれに逆行する傾向、モノ、カネ、ヒトの自由化、グローバル化の流れと反動の動き、貿易問題、金融の自由化・グローバル化の問題、多国籍企業化と政策対立、国際的な労働力移動を巡る問題、世界的な所得格差拡大への現状と対応、世界的な温暖化と政策対応といった内容になります。

授業の到達目標

現在、世界が直面している具体的な問題についての現状認識を深めることとこうした課題に対しての解決策を考えてみることに重点を置きます。

成績評価の方法および基準

出席状況(25%)と授業内に出す課題(10%)、中間試験、期末試験(65%)で総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献国際経済政策論新岡智、板木雅彦、増田正人有斐閣ブックス

準備学修の内容

授業で配布する配布資料をベースに授業で説明した内容を加味して復習することが重要です。

その他履修上の注意事項

国際経済政策論Ⅰと国際経済政策論Ⅱを継続して履修することを原則とします。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第2回戦後の世界秩序、国民経済と政策運営
第3回世界の市場化、グローバル化と新自由主義の捉え方
第4回多国籍企業化と政策対立
第5回世界における所得格差拡大の現状と課題
第6回自由貿易主義と保護貿易主義
第7回超大国の貿易の衝突について
第8回金融が抱える課題
第9回金融のグローバル化と金融の市場化・証券化
第10回アジア通貨危機、リーマンショックなどの世界的な金融危機の頻発
第11回国際的労働力移動について
第12回英国のEU離脱および米国の分断主義と国際的労働力移動の問題
第13回地球温暖化と国際政治経済問題
第14回地球温暖化への早急な対応策の必要性
第15回まとめ