心理学研究演習Ⅱ
担当者高梨 利恵子教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 本演習では実証に基づく科学的な心理療法として注目されている認知行動療法の理論に基づいて、心の健康に関連するさまざまな要因について、またはそれらを改善あるいは増進する介入について実験や調査を立案して研究することをめざす。扱うテーマは日常の様々なストレス反応や、不安、落ち込み、満足感、やる気といった身近な感情状態を中心とする。
 本演習では春期にこの領域の研究に必要な基本的な文献を講読し、ディスカッションを行う中で、実際に取り組むテーマを絞り込む。そして自分の関心に近いテーマの先行研究を参考にして、計画の立案までを行い、秋期にデータの収集及び分析、報告を行う。

授業の到達目標

 心の健康に関するテーマに対し、先行研究を吟味し、研究計画を立案し、収集したデータを適した方法を選択して分析し、考察し、報告するという一連の手続きを実践を通して理解する。

成績評価の方法および基準

 レポート:40%
 自らの関心と先行研究を踏まえたテーマの選定、研究方法、結果の分析方法、考察の適切性、妥当性などを評価する。
 平常点評価:60%
 自分、および他の履修者の研究への積極的な参加、貢献(文献の読み込み、アイディアの提供、準備、研究実践の統率、協力など)を評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書アナログ研究の方法杉浦義典新曜社
参考文献認知臨床心理学入門W・ドライデン/R・レントゥル東京大学出版会

準備学修の内容

 授業時間は、主に文献研究、研究の進捗状況、研究成果に関する発表とディスカッションに当てられるため、発表準備、研究実施、データ分析などの作業は、授業時間外に、自主的に行うことが求められる。

その他履修上の注意事項

 発表準備、研究実施、データ分析などの作業は、個人、あるいはグループごとに授業時間外の時間を作り行う必要がある。
 実験協力者あるいは調査協力者をつのる際には、倫理的問題や社会的責任を忘れてはいけない。

授業内容

授業内容
第1回以下はあくまでも予定であり、登録学生の人数や理解度、各研究の進捗状況により授業開始後変更もある。

オリエンテーション 後期指導の方法について
第2回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導1
第3回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導2
第4回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導3
第5回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導4
第6回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導5
第7回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導6
第8回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導7
第9回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導8
第10回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導9
第11回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導10
第12回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導11
第13回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導12
第14回研究進捗発表とディスカッション
研究データ収集、分析、考察、レポート執筆に関する指導13
第15回秋期のまとめ 研究発表会