担当者 | 工藤 則光教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HEA-204 |
①秋期はヴァロワ朝及びその分家が興したヴァロワ=アングレーム朝フランス王国史を縦軸として、先ずイタリア戦争(1494~1559年)の歴史を中心に、特に同時期に誕生した次の4人に焦点を合わせて、講義する。つまり、ヴァロワ=アングレーム朝フランスのフラソワ1世、テューダ朝イングランドのヘンリ8世、ハープスブルク朝(アブスブルゴ朝)神聖ローマ帝国及びスペインのカール5世(カルロス1世)、オスマン帝国(オスマン朝)のスレイマン1世である。次にフランスの宗教戦争(日本の高校世界史では「ユグノー戦争」;高校世界史では1562~1598年とするが、終期については異説がある)を取り上げ、王権論を中心に国際関係も含めて論じる。
②できるだけ内外の西洋史研究者についても紹介したい。それは、歴史研究に限らないことだが、学問においては先行する研究史を無視することができないからである。
③教材として英文の史資料を取り上げ、英語読解力の向上の一助としたい。
①西洋前近代史について基本的知識を獲得すること。
②世の中の動きを歴史的に考えるための視点を身につけること。
③西洋史を日本語だけでなく最低限英語で読んで考えることが重要であるということを認識する。
受講者数にもよるが、原則小リポート・小テスト・授業への積極的参加など40%と期末テスト60%で評価する。
①小リポートは基本的に講義中に提出するリアクション・ペーパーを指し、受講者数にもよるが、原則毎回実施する。
②期末テストは定期試験期間に行われることもある。
③原書購読ではないので、英語力自体は成績に反映させない。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 使用しない。 | ||
参考文献 | ①『イタリア史』全9巻 | フランチェスコ・グイッチァルディーニ | 太陽出版 |
参考文献 | ②『宗教戦争』 | リヴェ | 白水社 |
参考文献 | ③『聖バルテルミの大虐殺』 | フィリップ・エルランジェ | 白水社 |
参考文献 | ④『アンリ4世―自由を求めた王』 | フランソワ・バイルー | 新評論 |
①講義で扱う時期の、特に政治史は日本語で読むことができる本が少ないので、政治史を中心に大量のプリントを配布するので、事前によく読んでおくこと。
②関連する参考文献・論文が多いので、適宜紹介する。そうした文献・論文以外に授業内容の理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり、見たりするとよい。また、現在日本や世界で起きていることに関心を持つこと。最低限一日1回はニュースをチェックして動向なりを押さえておくこと。この授業とは直接関係ないかもしれないが、色々な意味で過去と現在はつながっているので、意外な接点に驚くこともあるだろう。
③日本史を専攻する教職志望者は世界史Bの教科書を今一度読んでおくこと。
①英文を提示されたなら、事前に日本語訳をする努力をしてもらいたい。
②卒論は文庫や新書だけを読んで書くことができないので、早い時期から専門書および専門論文を読んで、読書が苦にならないようにすること。
③西洋史コース以外の学生の履修を認めるが、扱う内容は高校教科世界史Bにおいて全く取り上げられていない事項などが多いので、それなりの覚悟をもって受講すること。
④西洋史や東洋史、日本近現代史を志すなら、英語のリーディング力を高める努力をすること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:1.授業の進め方、評価方法など、2.春期Ⅰの復習、3.その他 |
第2回 | Ⅰ.イタリア戦争期の歴史:通史① |
第3回 | Ⅰ.イタリア戦争期の歴史:通史② |
第4回 | Ⅰ.イタリア戦争期の歴史:通史③ |
第5回 | Ⅰ.イタリア戦争期の歴史:通史④ |
第6回 | Ⅰ.イタリア戦争期の歴史:まとめ |
第7回 | Ⅱ.宗教戦争期の歴史:宗教改革 |
第8回 | Ⅱ.宗教戦争期の歴史:通史① |
第9回 | Ⅱ.宗教戦争期の歴史:通史② |
第10回 | Ⅱ.宗教戦争期の歴史:通史③ |
第11回 | Ⅱ.宗教戦争期の歴史:通史④ |
第12回 | Ⅱ.宗教戦争期の歴史:まとめ |
第13回 | 特論:マルグリット・ドゥ・ヴァロワ(王妃マルゴ)① |
第14回 | 特論:マルグリット・ドゥ・ヴァロワ(王妃マルゴ)② |
第15回 | まとめとテスト |