西洋史特殊講義1C-Ⅰ
担当者
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHEA-201

授業の概要(ねらい)

 現代の歴史学においては、ジェンダー視点による研究が不可欠となっている。これまで男性視点から、あたかもそれが客観的かつ中立であるかのように書かれたり解釈されてきた歴史を読み直し、古代ギリシア・ヘレニズム史をジェンダー視点から再解釈していく。ここで得られた方法論は、これからあらゆる場面で活用できるはずである。

授業の到達目標

 古代史料をジェンダー視点で解釈し、それを的確に表現できること
 ジェンダー論の意義を正確に理解し、従来の男性視点による研究を批判的に読解できること

成績評価の方法および基準

 中間試験40%、期末試験60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書毎回プリントを配布する
参考文献

準備学修の内容

 授業終了後にプリントとノートを読み直しておくこと

その他履修上の注意事項

 毎回小さな課題で答案を書いてもらい、その提出をもって出席を認定する

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
古代ギリシア史概説・ジェンダー史研究の意義
第2回アテネにおける女性の社会的地位
第3回女性の宗教活動:テスモフォリア祭とディオニュソス崇拝
第4回法廷弁論にみる女性の日常生活
第5回女流詩人サッフォーの作品を読む
第6回喜劇作品に描かれた女性たち:「女の平和」「女の議会」
第7回プラトン・アリストテレスの国家論における女性
第8回前半のまとめと中間試験
第9回古代マケドニア王家の一夫多妻
王妃エウリュディケ
第10回王妃オリュンピアス:アレクサンドロス大王の母
第11回アレクサンドロス大王の姉妹たち
第12回アルシノエ2世:プトレマイオス朝と兄弟姉妹婚
第13回クレオパトラ7世:エジプトとローマの狭間で
第14回ビザンツの皇妃テオドラ
第15回後半のまとめと期末試験