担当者 | 石川 敬史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HEA-207 |
この授業は、近代以降の日本にとって最もつきあいの古い国家であるアメリカ合衆国の歴史を概観するものです。高校までの世界史の授業では、アメリカ史を学ぶ機会は少ないですし、日本の大学全般を眺めてもアメリカ史の授業は多くはありません。帝京大学の史学科に入学したのを好機として、アメリカ合衆国の通史を学びましょう。
アメリカ合衆国が成立した歴史的経緯を知り、その建国の理念が、アメリカ合衆国の内政的事情と外交的立場の変化によって、どのように展開してきたのかを学修します。(※大学での学びを「学修」といいます。)
アメリカ合衆国は18世紀に独立した国家ですから、その歴史は日本史あるいは悠久の東洋史と比較するとはるかに短いものです。しかしとても「歴史的」な国家がアメリカ合衆国です。その短い歴史には、世界史が凝縮されていると言っても過言ではありません。
前期にあたる西洋史特殊講義5CーⅠでは、植民地時代から南北戦争までの歴史を射程とします。
アメリカ合衆国に関する情報は、メディアを通じて日々大量に目にする機会がありますが、この授業を通して、それらの情報を読み解く歴史的な視点を修養します。
アメリカ合衆国の今日的な状況の背景に存在する、歴史的な経緯を説明できるようになります。
二回の小テストによる評価20%
授業最終日に行う試験による評価80%
※小テストの日程については、授業の進行状況によって調整が必要となるため、授業内で指示します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は特に指定せず、授業の項目ごとにレジュメ・資料を配布します。 | ||
参考文献 | 『アメリカ政治外交史[第二版]』(2012年) | 斎藤眞・古矢旬 | 東京大学出版会 |
前の講義時に配布したレジュメ・資料の内容を確認しておいてください。
何を理解し、何が分からなかったかを明らかにしておいてください。
授業で紹介した文献の該当箇所を読んでおいてください。
大学で初めて学ぶことばかりですから、復習に重点をおいた学修に取り組んでください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 1.北アメリカ大陸の地史と先住民 2.北アメリカ大陸におけるヨーロッパ人の登場 3.本講義の概要と単位認定方針の解説 |
第2回 | 植民地時代の北アメリカ(1) 1.イギリス領北アメリカ植民地の形成と発展 2.イギリス領北アメリカ植民地の政治構造と本国政府の統治政策 |
第3回 | 植民地時代の北アメリカ(2) 1.イギリス領北アメリカ植民地における信仰復興運動 2.大西洋両岸のイギリス人世界の変容 |
第4回 | アメリカ革命 1.フレンチ・インディアン戦争以降の統治政策の変化 2.反イギリス抗争の論理とその変容 3.権力機構の創設と独立 |
第5回 | これまでの授業の総括。 小テスト(30分) |
第6回 | アメリカ合衆国憲法とフェデラリスト政権 1.フェデラリスト政権 2.建国期における党派抗争 3.党派抗争から政党政治へ |
第7回 | 大陸国家論 1.「1800年の革命」と孤立主義外交の歴史的経緯 2.ナショナリズムとセクショナリズム |
第8回 | 膨張するアメリカ合衆国 1.モンロー・ドクトリンと「明白なる運命」 2.ジャクソニアン・デモクラシーの時代 |
第9回 | アフリカ人奴隷制度 1.大西洋奴隷貿易の始まりと展開 2.「コットン・エンパイアー」としての初期共和国 |
第10回 | これまでの授業の総括。 小テスト(30分) |
第11回 | 南北戦争(1) 1.エイブラハム・リンカンとその時代 2.南部連合の連邦からの離脱と南北戦争の勃発 |
第12回 | 南北戦争(2) 1.南北戦争の趨勢についての考察 2.南北戦争期の外交 3.南部連合の消滅 |
第13回 | 再建期のアメリカ合衆国 1.再建期とは何か 2.再建期のアメリカ政治思想の変容 |
第14回 | 初期アメリカ共和政の終焉 1.アメリカの政治的伝統とは 2.現代アメリカの原型としての金ぴか時代 |
第15回 | 授業の総括。 試験(60分) |