担当者 | 能勢 和宏教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HEA-205 |
フランスと聞くと何をイメージするでしょうか。マリーアントワネットに代表されるような華やかさ、芸術やファッションの都としてのパリ、あるいは革命という理想を追求する姿勢でしょうか。いずれにしてもこうしたイメージは、20世紀以前に形成されたものと言えます。その一方、20世紀から現在に至るまで、フランスに関してイメージできることはあるでしょうか。おそらくあまりないでしょう。しかしこの数十年間も、フランスは世界的な発信力を有する個性的な国でした。本授業はフランスの戦後史を、政治・経済・社会にわたって説明し、現代フランスについての理解を深めていきます。前期は第二次世界大戦終戦からドゴール政権期(1958~1969)までを扱います。
外国の歴史を通して、自国の歴史を相対化できるようになる。
一国の歴史を様々な観点から多角的に分析できるようになる。
フランス現代史に関する知識を身につける。
小テスト:30%
レポート:70%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | フランス現代史 | 小田中直樹 | 岩波新書 |
参考文献にあげた文献を除くと、フランス戦後史についてまとまった文献はあまりないので、予習ではなく復習に時間を割いて下さい。
その際、年号などを暗記することを目指すではなく、それぞれの人物の役割や歴史的な位置づけなどをしっかりと理解するようにして下さい。
これまでの西洋史の学修経験は問いません。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:授業の概観、運営方法、学修についての指針、成績評価の方針について解説。 |
第2回 | フランスに関する基礎的情報:現在の政治・経済・社会の状況を知る。 |
第3回 | 戦後フランスの再建:自由フランスからフランス共和国臨時政府の形成へ |
第4回 | 第4共和制期のフランス①:第4共和制期の政治と経済 |
第5回 | 第4共和制期のフランス②:1950年代フランス社会における知識人の役割(サルトルを中心に) |
第6回 | 第4共和制期のフランス③:アルジェリア戦争のエスカレーションとカミュ |
第7回 | 小テスト これまでのまとめ |
第8回 | ドゴール政権期のフランス①:第5共和制の政治制度とドゴールの政治理念 |
第9回 | ドゴール政権期のフランス②:ドゴールの外交政策 |
第10回 | ドゴール政権期のフランス③:ドゴールの経済政策 |
第11回 | 「68年5月」を描いた映画鑑賞(『グッバイ・ゴダール』) |
第12回 | ドゴール政権期のフランス④:「68年5月」に至るフランス社会の変化 |
第13回 | ドゴール政権期のフランス⑤:「68年5月」の勃発 |
第14回 | ドゴール政権期のフランス⑥:「68年5月」の終焉とドゴールの辞任 |
第15回 | まとめ |