中小企業法務
担当者首藤  優教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2018年度以降]
科目ナンバリングNFL-305

授業の概要(ねらい)

日本の会社法は、株式会社について比較的大規模な会社を想定して規定が定められていますが、実際の日本の企業は株式会社形態を含め、中小企業が圧倒的に多くなっています。本講座では、その中小企業について、会社法の視点から、どのような問題があるのか、そして、どのように対処していけば良いのかについて、実務の状況も踏まえながら検討を加えていきます。

授業の到達目標

①中小企業における会社法上の問題点を把握する。
②把握した問題点に対して解釈・検討を行い、自身なりの解決策を見い出す。

成績評価の方法および基準

期末試験+中間テスト
期末試験:80%、中間テスト:20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『全訂株式会社法概論』丸山秀平他中央経済社
参考文献第1回授業において説明します。

準備学修の内容

事前の段階で該当するテキスト部分を読み、該当部分の会社法の規定を復習・理解しておいてください。受講後は、授業で配布したレジュメを基に、中小企業においてどのような問題が生ずるのかを再度確認し、その問題に対してどのように解決を図るべきなのかについて検討を加えてください。

その他履修上の注意事項

会社法Ⅰ・Ⅱを履修済みまたは同時履修が望ましいです。
法律の解釈ですので、六法は必ず授業に持参してください。
授業中に他の方への迷惑となる行為はしないように心掛けてください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回会社法の観点から見る中小企業の現状
第3回設立手続
第4回種類株式の活用・株式の譲渡手続
第5回資金調達の手段
第6回株式総会の運営
第7回取締役の権限・役割
第8回競業避止義務
第9回取締役の報酬
第10回中間まとめ
第11回取締役の責任
第12回取締役の対第三者責任
第13回事業承継
第14回他の種類の会社の場合
第15回まとめ
※進捗状況に応じて変更する可能性があります。