美術史・文化遺産実習2C-Ⅱ
担当者岡部 昌幸教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングFAH-208

授業の概要(ねらい)

日本の古美術品や染織品、それらに関係する史資料に直接触れ、そこから様々な情報を読み取る訓練をおこなう。まずは、美術資料の正しい取り扱い方を習得する。その上で、各々の美術資料から必要な情報(材質、技法、箱書きや作品に記されている内容、製作者の情報など)を読み取り、それらを分析して、作品解説する方法を身につける。そのため、簡単なくずし字を読むスキルも必要となる。また折にふれ、展覧会見学会を行い、実作品を観察して自ら何かを発見する経験を大切にしたい。秋期は、染織品の取り扱いや、古美術品の作品調査とその解説を書く実習をおこなう。作品調査の成果は図録として刊行する。

授業の到達目標

美術資料の基礎的な調査方法をマスターし、解説が書けるようになること。

成績評価の方法および基準

平常点(出席態度、授業内の課題)(60%)や課題の出来(40%)などを総合的に判断して評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

なるべく多くの美術館、博物館へ行き、自ら何かを発見する経験を多くもつこと。

その他履修上の注意事項

授業時間外に、美術館への展覧会見学や、外部の博物館へ作品調査に行くことがある。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 授業の内容と進め方の説明
第2回古美術品の取扱いと調査方法
第3回展覧会見学会①
第4回作品調査①調書
第5回作品調査②写真撮影
第6回作品解説を書く①
第7回作品解説を書く②
第8回展覧会見学会②
第9回作品図録出版作業①
第10回作品図録出版作業②
第11回染織品の取扱い①講義
第12回染織品の取扱い②実践
第13回束帯、衣冠、狩衣を着る
第14回模擬展示会とギャラリートーク
第15回まとめ