美術史・文化遺産実習3C-Ⅱ
担当者藤澤  明教員紹介, 河西  学, 畑  大介, 金井 拓人教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングCAS-206

授業の概要(ねらい)

世界文化遺産、自然遺産など顕著な普遍的価値のあるものが世界の人々に注目されています。しかし、このほかにも、多様な価値をもつ膨大な数の文化遺産が、私達の身近にあふれています。この実習では、このような地域の文化遺産を実際に訪ねて、文化遺産の調査・研究・活用などについて体験や見学を通じて学習します。また、美術史・文化遺産実習3C-Ⅰに引き続き、大型機器を使用した科学的調査や機器を使用したより実践的な保存修復を学修します。
 本実習は、2020年8月末の4日間、帝京大学文化財研究所内の宿泊施設を利用して、合宿形式で実施します。

授業の到達目標

地域の文化遺産を実際に訪ねて体験や見学をすること、および実際の遺物等を対象に機器を用いた科学的調査や保存修復を体験することによって、文化遺産の調査・研究・活用などについて基礎的な知識や方法を修得できる。

成績評価の方法および基準

毎日の実習に関するレポートの内容(50%)と授業に取り組む態度(50%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書学習分野ごとに資料を配布します。
参考文献

準備学修の内容

紙資料の取り扱い法、石造文化財の保存、電離放射線の危険性について事前に調べてから実習に参加すること。

その他履修上の注意事項

本実習の前に、美術史・文化遺産実習3C-Ⅰを履修することをおすすめします。一部の内容はⅠの発展的内容となっています。

授業内容

授業内容
第1回文化遺産の資料調査1 資料の分類
第2回文化遺産の資料調査2 資料の記録方法
第3回文化遺産の資料調査3 資料の保管方法
第4回文化遺産の資料調査4 データベースの基礎知識と資料の活用方法
第5回石造物調査1 分布調査方法
第6回石造物調査2 形態・材質調査の方法
第7回石造物調査3 銘文判読方法
第8回石造物調査4 歴史資料化
第9回史跡・文化遺産視察1 史跡等の歴史
第10回史跡・文化遺産視察2 調査方法
第11回史跡・文化遺産視察3 整備状況
第12回史跡・文化遺産視察4 活用方法
第13回文化財科学と保存修復1 科学的調査方法
第14回文化財科学と保存修復2 保存修復
第15回文化財科学と保存修復3 資料の安全な保存管理