担当者 | 木村 友久教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | SOC-105 |
知的財産基本法は、「知的財産」を『発明、考案、植物の新品種、意匠、著作物その他の人間の創造的活動により生み出されるもの(発見又は解明がされた自然の法則又は現象であって、産業上の利用可能性があるものを含む。)、商標、商号その他事業活動に用いられる商品又は役務を表示するもの及び営業秘密その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報をいう。』と包括的に定義する(2条)。ここで規定する知的財産の本質は価値のある情報財ととらえることができ、この情報を正確に解釈し活用する能力は現代社会に欠かせないものになっている。しかしながら、マスメディア等で流れる情報は必ずしもすべてが正確で合理的な整理がされているものではない。ここでは、インターネット上に存在する知的財産情報を検索、整理、可視化するとともに、当該情報を戦略的に活用する基礎的な能力形成を目標とする。具体的には、音楽著作権のデータベース検索と整理、商標データベースの検索と整理および各組織のブランド戦略の理解、意匠データベースの検索と整理および各組織のデザイン戦略の理解、特許データベースの検索と整理および各組織の事業戦略の理解、これらを統合した初歩的な知財戦略の提案を扱う。
知識・理解の観点・・・各種の知的財産情報について、検索方法、情報の意味、整理方法の基本的事項を修得する。
思考・ 判断の観点・・・各種の知的財産情報について、正確に情報の意味を理解し合理的に整理できる。
関心・意欲の観点・・・各種の知的財産情報を、取得・整理・活用するための積極的な対応ができる。
態度の観点・・・各種の知的財産情報を統合し、知財面から見た初歩的な事業戦略を提案できる。
技能・表現の観点・・・知的財産情報を検索・整理・可視化し、その内容を簡単に他者に説明できる。
評価方法:1.毎時間のワークシート(60%) 2.最終レポート(40%)
評価基準:1.毎時間のワークシート・・・知識、理解、検索および分析技能を測定 知財情報自体に対する知識理解と、例題レベルの検索分析技能を処理できる。クーループワーク、ペアワークなどの討議に積極的に参加する。
2.最終レポート・・・思考、判断、関心・意欲、検索分析能力の形成を測定 講義(予習復習を含む)を通して獲得した知識とスキルを統合し、初歩的な知財戦略を提案できる。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考文献 | なし |
事前に、下記ホームページをブックマークして、サイトの全体像を把握してください。
一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)
https://www.jasrac.or.jp/
株式会社NexTone
https://www.nex-tone.co.jp/
特許情報プラットフォーム
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
1.事前に、ご自身のパソコンあるいは携帯端末のブラウザで、下記ホームページをブックマークしてください。
パテントサロンホームページ http://www.patentsalon.com/
2.パテントサロンホームページを参照して、授業前一週間にアップロードされた話題の中で最も興味がある事項を調べてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義内容の説明 知的財産の概要と知的財産情報の取得方法、メディアから発信される知的財産情報とその正確性を討議する。 |
第2回 | 音楽著作物の情報検索と整理(1) 著作権法の中で音楽著作物が関係する入門的知識の説明 一般社団法人日本音楽著作権協会と株式会社NexToneの楽曲検索システムの使い方、情報の解釈、整理方法の説明。 |
第3回 | 音楽著作物の情報検索と整理(2) 一般社団法人日本音楽著作権協会と株式会社NexToneの楽曲検索システムの使い方、情報の解釈、整理方法について、5種類の演習課題を使いグループワーク形式で討議してワークシートにまとめる。 |
第4回 | 商標情報の検索と整理(1) 独立行政法人工業所有権情報・研修館が提供する無償の検索システム、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用した、商標出願および登録情報の検索方法を説明する。ここで、検索できる商標情報の種類と意味を説明する。 |
第5回 | 商標情報の検索と整理(2) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用した、商標出願および登録情報に関する演習課題を、グループワーク形式で討議してワークシートにまとめる。 |
第6回 | 商標情報の検索と整理(3) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用して、演習として特定組織の過去のブランド戦略を調査する。この演習では、グループワークも使い今後の戦略までを提案してワークシートにまとめる。 |
第7回 | 意匠(デザイン)情報の検索と整理(1) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用した、意匠出願および登録情報の検索方法を説明する。ここで、検索できる意匠情報の種類と意味を説明する。 |
第8回 | 意匠(デザイン)情報の検索と整理(2) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用した、意匠出願および登録情報に関する演習課題を、グループワーク形式で討議してワークシートにまとめる。 |
第9回 | 意匠(デザイン)情報の検索と整理(3) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用して、演習として特定組織の過去のデザイン戦略を調査する。この演習では、グループワークも使い今後の戦略までを提案してワークシートにまとめる。 |
第10回 | 植物新品種登録情報の検索と整理 農林水産省ホームぺージで提供される、植物品種登録検索システムを利用した登録情報の検索方法を説明する。種苗法の全体像を簡単に説明するとともに、品種登録情報に関する演習課題を使いグループワーク形式で討議してワークシートにまとめる。 |
第11回 | 特許情報の検索と整理(1) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用した、特許出願および登録情報の検索方法を説明する。ここで、検索できる特許情報の種類と意味を説明する。特許発明の簡単な事例を用いて、発明思想の把握演習を行いワークシートにまとめる。 |
第12回 | 特許情報の検索と整理(2) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用した、特許出願および登録情報に関する演習課題をグループワーク形式で討議してワークシートにまとめる。 |
第13回 | 特許情報の検索と整理(3) パテントマップの事例を用いて、その意義と作成方法を説明する。特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用して、簡単なパテントマップ作成演習を行う。 |
第14回 | 特許情報の検索と整理(4) 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用して、演習として特定組織の過去の技術戦略を調査する。この演習は、グループワークも使い今後の戦略までを提案してワークシートにまとめる。 |
第15回 | 最終レポート作成とまとめ |