重複障害(自閉症等)教育概論
担当者爲川 雄二教員紹介
単位・開講先選択  1単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングSNE-209

授業の概要(ねらい)

【選択科目】【特別支援教育に関する科目(免許状に定められることとなる特別支援教育領域以外の領域に関する科目)】
 重複障害と自閉症について、定義・特性をふまえた上で、学校教育における指導と日常生活の支援について、テキスト・動画等から考える。そして、各障害種のコミュニケーションについて動画等をもとに考え、重複障害児の教育の現状と課題について理解する。

授業の到達目標

 重複障害の児童生徒の教育の現状を把握し、学校教育における具体的な支援について理解を深める。

成績評価の方法および基準

 出席(50%)・レポート(20%)・試験(30%)により総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『特別支援学校における重度・重複障害児の教育(第4版)』姉崎 弘(著)大学教育出版
参考文献 講義の際に資料を配布する。

準備学修の内容

(1)授業の内容について復習を行い、疑問点を調べる。
(2)レポート課題等は、期日を守って作成・提出する。

その他履修上の注意事項

累積欠席回数が5回以上、または連続欠席が3回以上の場合、レポート課題や試験の状況に関わらず単位を与えない。

授業内容

授業内容
第1回・イントロダクション
・重複障害と自閉症について
 重複障害と自閉症について概略を理解して、授業への展望を持つ。
第2回・「障害」のとらえ方と法制上の位置付け(講義)
 WHOによる「障害」のとらえ方と、日本国内の関連法規を学び、各自が「障害」の概念について理解を深める。
第3回・肢体不自由児の特性と指導(講義)
 肢体不自由児の特性(背景となる疾病・疾患、制約、心理特性等)をふまえた上で、学校教育における指導と日常生活の支援について理解を深める。
第4回・重度・重複障害児の特性と指導(講義)
 重度・重複障害児の特性(背景となる疾病・疾患、制約、心理特性等)をふまえた上で、学校教育における指導と日常生活の支援について理解を深める。
第5回・重複障害児の教育課程と自立活動の指導(講義)
 重複障害児の特性(背景となる疾病・疾患、制約、心理特性等)をふまえた上で、学校教育における教育課程の編成と自立活動の指導について理解を深める。
第6回・医療的ケア児と訪問教育の指導(講義)
 医療的ケア児の特性(背景となる疾病・疾患、制約、心理特性等)をふまえた上で、訪問教育における指導について理解を深める。
第7回・自閉症児の特性と指導(講義)
 自閉症児の特性(背景となる疾病・疾患、制約、心理特性等)をふまえた上で、学校教育における指導と日常生活の支援について理解を深める。
第8回・障害児の実態把握とアセスメント(講義)
 障害児の実態把握で利用される、心理・発達等のアセスメントについて理解を深める。
第9回・指導事例①脳性まひ児(講義)
 脳性まひ児への指導事例をふまえて、障害特性と指導との関係について理解を深める。
第10回・指導事例②難治てんかん児(講義)
 難治てんかん児への指導事例をふまえて、障害特性と指導との関係について理解を深める。
第11回・指導事例③進行性筋ジストロフィー症児(講義)
 進行性筋ジストロフィー症児への指導事例をふまえて、障害特性と指導との関係について理解を深める。
第12回・指導事例④在宅訪問教育児(講義)
 在宅訪問教育児への指導事例をふまえて、障害特性と指導との関係について理解を深める。
第13回・指導事例⑤自閉症児(講義)
 自閉症児への指導事例をふまえて、障害特性と指導との関係について理解を深める。
第14回・障害児のコミュニケーション支援(講義)
 障害の特性に応じたコミュニケーションの支援について、情報通信技術(ICT)の活用を含めた近年の動向について理解を深める。
第15回・最終試験と解説(講義)